◇◆◇◆◇◆インターネット基本講座◇◆◇◆◇◆

誰でもわかるインターネットとホームページ制作

編集部インターネットプロジェクトチーム

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●インターネットの機能と活用

●インターネットへの接続手続

●インターネットに接続するための設備

●ホームページのメリット

●ホームページ開設の手順

●ホームページコンテンツの制作

●ホームページのアクセスを増やす



インターネットの機能と活用


 インターネットは世界中をつないだ共通のプロトコル(ルール)に基づいた情報通信網です。
 1969年にアメリカで軍事情報網として整備されたのが最初で、情報の分散と共有の有用性が確認され、その後学術研究の分野に拡張していきました。
 一般での使用ができなかったインターネットは、1990年にアメリカで、日本でも1993年に一般利用が可能になり、一気に普及してきました。
 接続手続きが完了すればインターネットの様々な機能を利用することができます。(プロバイダーによって使えない機能もあります)

@電子メール(E-MAIL)=インターネットを使って送受信する電子的な手紙
 利用者が一つずつ取得したメールはメールボックスを通じ文書などを送受信できます。
・相手が不在でも文書を送ることができます。
・FAXと違い個人対個人なので情報の機密を守れます。
・文字だけでなく画像や音声データを送ることができます。
AWWW(ワールドワイドウェブ)=世界中の情報が連携
 文字、画像、音声、映像などのマルチメディア情報を発信する事ができます。
 分散するサーバ間で情報をリンクできます。
Bその他
  Net News(電子掲示板)/FTP(ファイル転送)/TELNET(リモート・ログイン)などの機能



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インターネットへの接続手続

 インターネットを利用するには、接続してくれるプロバイダーと接続契約を結ぶ必要があります。
 インターネット自体は無料で利用できるため、接続の契約が成立すれば、プロバイダーのアクセスポイントへの接続費用だけで世界中と情報交換できるのです。

プロバイダーを選ぶ基準

 日本ではすでに1000を越えるプロバイダーがあります。プロバイダーは国の認可が必要な第一種から小規模なものまであり、それぞれ機能や費用の面で特徴があるので、十分検討する必要があります。
 プロバイダーを選ぶ基準をいくつか列記しますので参考にしてください。
@接続ポイントが電話の市内通話料で済む場所にあること。市外では電話料金が余分にかかります。
A回線のつながりやすい本数の多いところを選ぶ。回線の割に利用者が多かったりすると接続待ち状態がしばしば発生します。またホームページの表示スピードも遅くなります。
B利用条件にあった機能を有すること。プロバイダーによっては安くてもメールの本数に制限があったりしては、使い勝手がよくありません。
 傾向としては安かろう、悪かろうです。価格の比較で判断せず、総合的な比較でプロバイダーを選択すると良いでしょう。


個人契約か、法人契約か

 一般的にプロバイダーとの契約では個人と法人では契約内容が異なります。
 個人契約ではメール本数が一本で安い、法人は高い代わりにメール本数を十本取得できるなどです。法人でも個人契約が可能ですが、将来の拡張性等を考えると法人契約にしておくべきでしょう。


独自ドメインの取得

 ホームページのアドレスを独自名で公開できます。
 一団体一本限定で、日本のアドレスを管理しているJPNICに独自ドメインを申請します。独自ドメインを取得しなくてもホームページ公開にまったく支障はありませんが、組織の権威を示し、ホームページのイメージアップに役立ちます。
独自の場合  http://www.独自ドメイン.or.jp/
独自でない場合 http://www.プロバイダー名.or.jp/組織名
 なお独自ドメイン取得には約一か月かかりますので早めに申し込む必要があります。


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インターネットに接続するための設備

 インターネットに接続するには通信回線データに変換する装置が必要です。
 通常の電話回線に接続するにはモデム、ISDN回線にはTA(ターミナルアダプタ)を経由します。通信スピードの点ではISDNをおすすめしますが、現在設備されていない場合はNTTなどの電話会社と契約しなければなりません。
 また、専用線を引く場合もありますが、通常の利用では費用がかかりますので適切ではありません。

接続の基本設備
●必要なハードウェア ●必要なソフトウェア
パソコン(133MHZ以上)=必須
モデムまたはTA=必須
電話またはISDN回線=必須
プリンター(欲しい情報をプリントする)
ブラウザソフト(ホームページ表示用)
メールソフト(E-mail用)
FTPソフト(ファイル転送用)
*上記ソフトはパソコンに標準で装備ホームページのメリット

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ホームページのメリット

 マルチメディア社会において、インターネットを利用した情報発信にはいずれは取り組まねばならない課題ですので、ホームページは早く開設するに越したことはありません。

■世界中、日本中どこへでも発信できます。
■社会的な役割と貢献を周知することで、イメージアップに役立ちます。また、幅広い人々の声を「掲示板」やメールで聞くことが出来ます。
■情報交換に役立ちます。
■新規加入者の募集手段や商品の販売などに活用できます。
■国民に対して有益情報を発信することで信用と信頼の獲得に役立ちます。
  ■印刷や発送経費がかからないのでトータルとして安く出来ます。
■情報の更新が容易、瞬時ですから情報内容の変更にも柔軟に対応できます。
■ホームページは手間がかからないのでルールと分担を決めておけば窓口の責任者だけで専任の管理担当者を置く必要がありません。
■ホームページ開設が契機になってOA化や情報環境整備が促進されます。
■情報伝達は同時に行われるので情報の地域格差が解消されます。ホームページ開設の手順

横田計器製作所のホームページ
東亜計器製作所のホームページ


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ホームページ開設の手順



 世界で数千万のホームページが存在するといわれていますが、開設の意図が不明確なものや、作りっぱなしになっているものもかなりあるといわれています。せっかく作ってもそれでは意味がありません。
 みんなに親しまれ、役に立つホームページをつくるためには、目的と対象を十分検討しておくことが必要です。そして制作後の情報更新のルールなども決めておくとよいでしょう。
 また、印刷物と違い、ホームページはいつでも更新、追加、削除が簡単にできますので、条件に応じて段階を踏んで制作されるのも一案かと思います。

開設までの手順

【開設の目的と対象を十分検討し明確にしておく】
 まず開設の目的を検討しておく必要があります。
 対象は、特定の組織内の人を対象とするか、広く一般とするか、国内か海外かなどを明確にし、内容検討の基準にします。

【内容の検討、構成の確定】
 目的と対象を意識して、それにふさわしい内容は何かを検討します。とりあえず考えられるすべての内容を出し合い、列記します。
 それらをページとして統合するもの、分離するものを整理していきます。
 ページとして整理できたらトップページから大項目順に、各頁の関連性をもとに階層構造化します。階層構造化はホームページを閲覧する人の立場に立って、検索しやすく、なおかつあまり階層が深すぎてたどり着けないといったことがないようにできるだけシンプルにしておくとよいでしょう。

【原稿の作成】
 各頁の原稿を分担してまとめていきます。ホームページは閲覧する側の通信条件(通信スピード)により、現状ではデータ量が多いと表示時間がかかってイライラし、閲覧を中止されてしまうこともあるので、なるべく1頁のデータ量は抑えておく必要があります。
●電話回線=56000bps
●ISDN回線=128000bps
 文字のデータ量は大変軽くて問題はありませんが、写真や図表などは何十倍も重いので点数を抑えるかサイズを小さくするといった工夫が必要です。

【ホームページの制作】
 各ページごとにレイアウトに基づき文字データ、画像データなどをそれぞれ加工し、ページにまとめます。
 ページが完成したら、階層構造に基づいたリンクをはっていきます。

【点検と修正】
 ホームページの閲覧ソフトであるネットスケープやインターネットエクスプローラを起動してホームページの点検を行います。各ページをプリントアウトして修正の赤字を入れていきます。制作者は指示に従って修正し、完成です。

【ホームページをサーバーに転送】
 完成したホームページはFTP(データ転送ソフト)を使ってホームページを常駐させるコンテンツサーバーに転送してデータを書き込みます。これでホームページが決められたアドレスで誰でも閲覧することができるようになります。

【ホームページアドレスの周知】
 数千万のホームページから選択してみてもらうのは容易ではありません。周知するためのあらゆる手続きをしておきましょう。

【ホームページサーバーについて】
 ホームページは24時間アクセスしてもらうために、専用線で結ばれたサーバーに格納しておかねばなりません。自力では大変費用がかかりますので、サーバー業者と契約し、サーバーの一部を借りる必要があります。10メガバイトで数十頁が格納できます。


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ホームページコンテンツの制作


内容に関して

 前述したように、目的と対象にふさわしい内容の検討を行います。

○自社内、関係団体、友誼団体に向けて
 社内報のインターネット版的なものとしても位置づけます。
 自社組織の運営状況、諸会議の日程、意見など。印刷物に比較してリアルタイムに情報更新できるのがメリットです。
 福利厚生関係の案内や申し込みなどに利用します。申し込みもインターネットで可能です。

○広く国民へ向けて
 宣伝、広告、情報提供として位置づけます。パンフレットやカタログとは違った役割を果たせます。
 社会的な活動などを紹介し、共感と支持を広めます。
 親しみやすいクイズなども入れ、プレゼントを提供します。プレゼントのあるホームページはよくアクセスされるようです。

○ 海外へ向けて
 世界的な広がりがインターネットによって促進されつつあります。国際化の時代にふさわしく、英語版での情報発信も考えられてはいかがでしょうか。

日本計量新報のホームページ

 

制作に関して

 原稿が揃ったら、全体構成やレイアウトご希望に関して打ち合わせをします。
 その後はレイアウトを含めて全て制作会社に委託します。
 制作過程でプリントしたものと画面での校正をします。

 

制作日程

 ページ数によりますが、企画・原稿作成に1か月、制作に1か月、合計2か月が目安でしょう。


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ホームページのアクセスを増やす

 

 数あるホームページの中から選択して見てもらうには、様々な手続きが必要です。アクセスを増やすためのあらゆる方法をとりましょう。一度見れば登録できるので固定の閲覧者が獲得できます。


検索ページへの登録

 ホームページの中にホームページを探すための「検索用ホームページ」があります。
 日本の検索ページは20以上あるので、それらに登録しておくと良いでしょう。代表的なものはYAHOO(ヤフー)、NTT DIRECTORYなどで、登録費用は無料です。また、登録を個別にやるのが面倒な場合はSUBMIT IT(さぶみっといっと)という一括して登録できるホームページもあります。

YAHOOのホームページ

関連ホームページからのリンクを依頼する

 関係団体のホームページからリンクできるように依頼し、それらのホームページからたどって見てもらいます。依頼はE-mailですると良いでしょう。

SUBMIT ITのホームページ


各種印刷物などの媒体に掲載して周知する

 組織内向け、一般向けを問わず、印刷物に必ずホームページアドレスを刷り込んでおきます。また、名刺には増刷時に必ずE-mailと一緒に刷り込んでおきましょう。

 

 

ホームページ開設費用(参考)

 ホームページを開設するには、プロバイダーとの契約、ホームページサーバー契約、コンテンツ制作費、パソコン等設備費などが必要です。
 それぞれ選択により費用が変わってきます。

ホームページのアクセス数を調べるには

 ホームページのアクセス数はプロバイダーからの報告を求めたり、サーバーにアクセスして調べることができます。
 また、トップページにカウンターを取り付ければ、アクセスの度にカウンターが更新するので一目でわかります。

 

 

 



このページは(株)日本機関紙印刷所の特別な協力を得て作成しています。−編集部−


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