|野鳥歳時記|
アカハラ |
この夏はアカハラが裏の林でよく啼きます。家の前の電線にまで足を伸ばしてきます。春から夏にかけてウグイスとアカハラが歌声を競っています。アカハラのキョロン・キョロン・チィーにウグイスは負けたくないようです。今年のアカハラのはしゃぎ様は何が何でも人の気を引きたいものと思えたので、写 真を撮ってやりました。400
の望遠レンズで十分に足りました。
アカハラはツグミを少し小さくした体型をしており、腹部の茶色はアカハラの名の由来でしょう。写 真を撮ったのは顔に白い筋模様のあるメスでした。オスは黒い顔をしており、腹部のアカと対照的です。
アカハラは漂鳥ですから、秋にも冬にもいます。一部のものは南に渡るそうですが、秋や冬の枯れ木の林で出会うアカハラは人を和ませてくれます。 串田孫一が描くアカハラに感動した記憶があります。アカハラは串田孫一によって人の心にしみいる野鳥になったのです。それほどアカハラを見事に描いていますが、あるいは私だけが特別 に感じ入ったのかも知れません。串田孫一によって私のアカハラへの親しみと憧れはふくらみました。
山の林で出会うアカハラが裏の林や家の前の電線にきて、この夏の主役はボクだよとばかりに大はしゃぎです。そのアカハラがこの何日か静かなのです。産卵したのか、育雛しているのかと想像をします。何にもなければいいが、と少し心配にもなります。
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since 7/7/2002