ウソ |
鷽(うそ)鳥も桜の開花に小躍りし 虚心
「咲いた咲いた桜の花が咲いた」と思ったらもう新緑の季節に移り、ツツジやサツキの季節になりました。といっても北海道や青森はまだ少し先になります。
桜が咲くとそれまでの枯れ野原が一気に活気付きます。野の鳥のさえずりの声が一段と高まり、冬鳥が場所を明け渡すのです。
裏藪のウグイスは朝、昼、晩を問わず遠慮なしにホーホケキョを連呼するようになりました。
ヒバリはウグイスの向こうを張り、天空でピイチクパーチクよく歌います。
春が来ると特別に嬉しくなるのは野の暮らしをしている人と雪国や北国の人々です。
さて桜の花のことです。桜の花を啄む小鳥は多いのですが、私のウソの記憶は桜の花とともにあるのです。ウソはアトリ科の鳥でヒー、フーと鳴きながらずうずうしい位 に桜の花を啄みます。見ていてもったいないと思いますが、桜の花がこの世からなくならないことを考えますと害がないのでしょう。
山桜が楚々と山肌に色を添えるようになりました。
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