新年あけましておめでとうございます。
昨年の我が国の経済は、家電エコポイントやエコカー減税・補助金などにより一部の業種においては個人消費の持ち直しも見られ、年後半からは緩やかな回復基調が続いてまいりましたが、産業全般については経済対策の遅れによる生産の減少、投資マインドの停滞、また、急激な円高とEUUやアメリカ経済の停滞などに起因する輸出の減少など、先行きに不安感を残したまま推移いたしました。
この様な状況を打破すべく、我が国政府は昨年6月に「元気な日本」復活を旗印に新成長戦略を立ち上げ、その中でさまざまな中小企業対策が実施されておりますので、一日も早く「元気な日本」になることを期待しているところです。
我が国の“ものづくり”を担う一般機械工業は、2009年度の生産高が対前年度比で28・9%減少し、9兆8638億円という非常に厳しい結果となりましたが、我が包装機械産業におきましても国内需要の低迷、輸出の大幅な減少によって、二年連続でマイナス成長に陥りました。しかしながら、2010年度の包装機械産業の景況は徐々に回復の傾向を見せはじめ、09年度実績を3%前後上回る3800億円程度となる見込みです。
今日、我が国包装機械産業は新興国の追い上げもあり、国内外で厳しい競争を強いられておりますが、我が国包装機械メーカーの技術開発力、製品性能は世界屈指のレベルにあり、メンテナンスについても他の国にはないきめ細かさを有しておりますので、世界中の需要業界から“メイド・イン・ジャパンの包装機械”が求められております。
(社)日本包装機械工業会としては、これらの優位性を最大限に活かし、国内にあっては需要業界からの多品種少量生産化、少子高齢化、省資源化、安全・安心・衛生化などの多様なニーズに的確に対応した、付加価値の高い包装機械の開発・提供に努めるとともに、海外にあっては、輸出相手国・地域によって異なる慣習に対応した製品の提供に努め、“ものづくり”を核として、人材の確保・育成、技術研究、国際化などを推し進め、「チームジャパン」の一員として直面する諸々の課題を打破し、我が国包装機械業界の安定・発展を図る所存ですので、関係各位のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
本年10月に東京ビッグサイトで当会主催の2011日本国際包装機械展(ジャパンパック2011)を開催いたします。同展はアジア地区最大の包装機械展として内外からその開催が待たれていますが、今回もご出展各位ならびにご来場各位にご満足いただくためのさまざまな新基軸を用意しておりますので、関係各位のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、関係各位のご健勝とご発展をご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
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