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2011年・関係団体の行動の基本

循環型社会に貢献できる包装

日本試験機工業会会長 岡崎由雄

岡崎由雄

 謹んで新春のお祝いを申し上げます。いよいよ2011年の幕開けとなりました。皆様におかれましても、決意を新たに新しい年を迎えられた事とお慶び申し上げます。

 21世紀に入って早10年を経過し、その間我が国の財政は悪化の一途をたどり、国債の発行残高、公的長期債務残高はGDPの180%を超えていると言われています。一昨年の夏、民意により50年振りの政権交代となりましたが、改革断行を主張してカッコイイマニフェストを謳い文句とした民主党政権は財政不足のため国民が期待したマニフェスト「子供手当、高校の授業料や高速道路の無償化、米軍沖縄基地移転」などの実施がままならない内に、社民連立も分解、政権トップの交代劇、大臣の辞任と、期待はずれ政権の風を強くしております。さらに国益に大きな影響がある外交問題(尖閣、北方領土、北朝鮮問題など)も積み残しのままの年越しとなりました。

 当工業会は2010(平成22)年3月をもって創立70周年を迎えました。これも一偏に会員各社の工業会運営に対するご協力とユーザーのご支援あってこそと感謝申し上げます。本年70周年記念事業として、記念式典、特別講演、記念誌発行などを、TEST2011(10月12日(水)〜14日(金)東京ビッグサイト)展示会で行います。展示会場の一画には70周年記念行事エリアを設けて、会期中は常設としますので、多くの方々に足を運んで頂きたいと存じます。記念行事エリアには、(1)会員紹介パネル展示コーナー、(2)試験機の写真パネルをジャンル別に時系列で展示する歴史コーナー、(3)セミナーエリア「わかりやすい試験機のお話(仮題)」講座、および新製品紹介などを設けております。

 これからの日本は「物づくり」をコストの安い新興国に譲り、「物づくり大国」から物づくりのための「技術大国」を目指さなければならないと思います。国際的に高く評価されている日本の技術は、家電製品、デジタルカメラ、ロボット、医療機器分野で世界一であります。昨年、世界で初めて月以外の天体から微粒子を持ち帰った「はやぶさ」の地球帰還は、日本の技術力の証です。これら技術の確認や民生品の安心・安全を縁の下で支えているのは当工業会会員各社であります。行政と技術は畑が違うとはいえ「2位じゃダメなんですか」などと言う大臣にも、日本の技術に誇りを持って日本の技術開発を支援して頂きたいと思います。

 70年の歴史と伝統をもつ日本試験機工業会のメンバーは、「物づくり技術」の立証のために避けては通れない品質の確保と耐久性、安全性向上に不可欠な研究、開発に資する「信頼できるバックグラウンド」であります。本年も諸産業界のテストニーズのお役に立てる工業会として活動し、会員に役立つ情報の提供と共有、活用を計り、「会員間の和と協調、共生」をモットーに、努力して参ります。

 読者各位におかれましても、テストに関するご要望はまず日本試験機工業会メンバーにご一報、ご相談を頂ければ幸いです。本格的な寒さに向かうおり、読者各位のご事業のご発展とご繁栄を祈念し、新年のご挨拶と致します。

 
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