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2011年・関係団体の行動の基本

分析機器業界の認知度向上を

日本分析機器工業会会長 堀場 厚

堀場厚

 新年あけましておめでとうございます。2011年を迎えて一言ご挨拶申し上げます。

 わが国の経済状況は、全世界的な不況の影響が未だに残っているものの、この上半期を見ると何とか上昇に転じたと言えそうです。

 わが分析機器工業会の統計を見ても、平成22年度上半期の生産高は約1782億円(対前年比117%)、輸出高は約1043億円(同122%)と、昨年から見れば大きく改善しております。直近の受注動向でも比較的堅調な数値が見えておりますが、手放しで喜べる状況にはないことは事実で、当工業会の各会員企業にとってもその経営の舵取りに一層の注意を払われておられる事と拝察します。
 このような状況下ではありますが、昨年の「分析展」は、初めて「科学機器展in東京」との合同展として開催されました。出展者数450社(前年296社)、出展小間数1361小間(同996小間)、登録入場者は2万4549人(同2万534人)と、2009年と比較していずれの指標でも20%から50%近い増加となりました。

 展示会の中身を見ても大成功と言え、分析展で実績のある新技術説明会や学術コンファレンスも大きく成長し、内外から非常に質の高い展示会であるとのコメントをいただけるなど、合同展としたことでなお一層集客力のある展示会へと成長したと言えそうです。初めてChina Pavilionを設置し中国企業10数社に出展いただきましたし、アジア各国の友好団体との会合や、世界の分析機器関連企業のトップを集めた会合も開催するなど、国際的なリーダーシップも発揮した意味深い第1回の合同展でした。
 この合同展は本年も継続いたしますが、なお一層の飛躍を遂げようと計画を始めております。アジアのハブ展として成長するべくその歩みを進める計画ですので宜しくお願い致します。

 また、本年は日本分析化学会との共催で10年に一度の国際会議、IUPAC国際分析科学会議2011(通称ICAS2011)を開催いたします。5月に京都で開催されるこの学術会議は分析化学の分野では世界最大級の国際会議であり、内外の権威、約1000人のご参加を得て盛大に開催される予定です。

 工業会は、その運営に深く係わり、シンポジウムの主催や併設展示、あるいは公開講座などにおいて全面的に協力していくことにしております。
 当工業会の会員企業の製品である「分析機器」は、あらゆる工業分野の技術開発・製品設計において必須の「マザーツール」です。わが国の製造業が、アジアの代表、リーダーとしてステップアップするために必須である先端技術開発、製品開発において、その重要性はますます大きくなっています。
 
 当工業会としては、会員企業各位が視野を世界に広げ、技術開発と新製品の開発に邁進するためのサポートに徹することによって各界の期待に応え、ひいてはわが国の科学技術の振興発展に貢献すべく活動してまいる所存です。
 本年も、昨年同様に関係各位のご支援とご理解をお願い申し上げ、2011年年頭の挨拶とさせていただきます。

 
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