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(日本計量新報99年5月30日号)
品質工学会は「第七回品質工学研究発表大会」を、六月十日(木)、十一日(金)の両日、東京・千代田区のJAホールで開催する。
品質工学は従来から社会、企業の生産性向上を狙いとする技術開発パラダイムの革新を提唱してきている。厳しい経済状況を打開するカギは品質工学にあり、不況克服は従来にも増して独自技術を開発し、経済効果を高めなければならないということで今回の研究発表大会は「経営革新の決め手−不況克服は品質工学で」をテーマに開催する。
本大会は、品質工学の創始者である田口玄一名誉会長が「経営革新の決め手」と題して特別講演する。
パネル討論会は「経営革新の決め手を探る」としてコピー・プリンター業界における品質工学競争をとりあげる。現在品質工学の先進企業と評価される各企業の技術トップの人材がパネリストとして登場し「品質工学は経営革新の決め手となり得るか」の視点で討議する。大会実行委員会(岩崎浩一郎委員長)は「コーディネータの矢野宏先生による辛口質疑も楽しみに、大いに期待して下さい」と力を入れている。
五十六件の充実した品質工学活用の成果が発表される。昨年企画したポスターセッションのミニシンポジウムが好評だったので、アンケート結果の要望に応えて今年は時間を延長し二日間にわたって実施する。
同大会期間中に品質工学会の総会も開催する。
- 【日程】
- 6月10日(木)、11日(金)
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- 【会場】
- JAホールほかJAビル内会議場(東京都千代田区大手町一−八−三、電話〇三−三二四五−七四五六、地下鉄大手町駅[東西線、丸の内線、千代田線、半蔵門線、都営三田線]下車徒歩三分、JR東京駅丸の内口下車徒歩十二分)
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- 【参加費】
- 正会員一万円、学生会員三千円、非会員二万円、学生非会員六千五百円
【プログラム】
○6月10日(木)、9時30分〜17時30分、JAホール(JAビル9階)
- 製品設計
- ▽有鉄心モータのトルクむらの低減▽オートマチックトランスミッション用摩擦材の開発▽ラベルプリンター用カッターの最適化▽調湿パネルのパラメータ設計▽静的機能窓法を用いた量産工場での品質改善▽Q&A◇生産・マネージメントシステム=▽半導体整流素子製造に対するオンライン品質工学の検討▽対話型システム画面のわかりやすさの検討▽紙飛行機の飛ばし方の事例研究
- 画像形成システム
- ▽カラープリンタにおける3次元色再現性の評価▽小型プリンターの印字条件最適化▽電子写真プロセスの検討▽粒子に着目した電子写真用現像剤の帯電機能計測技術の開発▽電子写真現像器における撹拌プロセスの最適化
- パネル討論会「経営革新の決め手を探る」−コピー・プリンター業界における品質工学競争−
- (パネリスト=キヤノン(株)、コニカ(株)、セイコーエプソン(株)、富士ゼロックス(株)、ミノルタ(株)、リコー(株))
○6月10日(木)、10時〜15時20分、第一会議室(JAビル8階)
- ポスターセッション
- 製品設計(電気システム)
- ▽振動感知ができる全自動洗濯機の水位センサーのパラメータ再設計▽HB型ステッピングモーターの低振動化▽制御システムの最適化設計▽高安全性フィルムコンデンサのパラメータ設計
- MTS
- ▽プログラム作成者の能力と生活感覚に関するMTS法による解析▽MTSによる文字印刷品質評価技術の研究▽MTS法の将来宇宙機への適用▽MTSを用いた白色度評価法の開発▽MTS法のカラー写真分野への適用▽MTSを利用した衣服の選び方
- 技術開発・シミュレーション
- ▽スピードスプレーヤ送風性能の向上▽ピストンの信頼性向上を狙ったパラメータ設計▽機構シミュレーションによる円筒カムヘの品質工学の適用▽構造体における保形性による評価▽4種類のテストピースと基本機能を用いた新定着システムの開発
○6月11日(金)、9時〜16時30分、JAホール(JAビル9階)
- 品質工学会総会
- 品質工学会貢献賞発表
- MTS
- ▽丸形蛍光ランプのMTSによる外観評価への試み▽マハラノビスによる水晶振動子の外観不良判定▽Some
1nteresting Thoughts in Multivariate Diagnosis▽MTSに関する基礎的検討▽MTSに基づく表情認識に関する研究▽MTS法による感染症発生動向予測▽シュミットの直交展開を用いた健康診断の信頼性向上と経済性評価
- 材料系システム
- ▽繊維に付着した無機化合物粒子の脱落対策▽電気集塵ユニットの開発▽選択イオン交換用制御膜の安定性に関する技術開発▽インキ材料の微細化条件の最適化▽感光体の薄膜塗布技術の最適化
- 特別講演「経営革新の決め手−不況克服は品質工学で−」
- 表彰式
○6月11日(金)、9時40分〜14時55分、国際会議場(JAビル8階)
- ポスターセッション
- 加工システム
- ▽中硬度鋼材の高速ボールエンドミル切削加工条件の最適化▽ON時とOFF時のエネルギー評価による旋削加工技術の開発と生産性向上▽ハードターニング研磨代替え工法の技術開発▽難削材の切削技術開発▽エンドミル加工の基本機能の研究▽CBNホイールの総形成形における最適化に関する研究▽エンドミルによる焼入鋼切削の最適化
- 生産技術
- ▽光造形における造形モデルの精度向上▽メッキ鋼板におけるスポット溶接条件の最適化▽プラスチック成形品の保形性について▽ベアチップのフェイスダウン実装におけるボンディング条件の最適化▽スポット溶接工程の最適化▽電流電圧特性評価によるヒューズ材接合条件の設定▽超硬合金のX線応力測定法における測定条件の最適化▽熱交換器の拡管作業条件の最適化▽螺旋軸を用いた大口径ゴムシール供給装置の供給条件の最適化
- 【問い合わせ先】
- ▽品質工学会事務局=〒一〇七−八四四〇、東京都港区赤坂四−一−二四、日本規格協会内、電話〇三−三五八三−八二三四、FAX〇三−三五八二−〇六九八
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