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計量新報 2005年 7月 31日発行/2594号 3面


計量制度の見直し始まる

計行審に計量制度検討小委員会を設置

年内めどに基本方向、06年春にとりまとめ

 計量制度の見直しが正式に開始された。7月26日に開かれた計量行政審議会(田崎雅元会長)は、検討のために計量制度検討小委員会を設置した。同委員会
の下には3つのワーキンググループを設ける。小委員会の第1回会合は8月8日に予定されており、小委員会、ワーキンググループの検討をもとに年内をめどに
計量行政審議会で基本方向を審議する予定。2006年春には取りまとめる。

05年第1回計量行政審議会開く

 矢島課長補佐の説明要旨は次のとおり。(文責・編集部)

見直しの方向性

 2005年(平成17年)第1回計量行政審議会が、7月26日13時から東京・霞ヶ関の経済産業省本館17階第1共用会議室で開催された。

 今回の審議会開催は、新しい計量行政の方向について中川昭一経済産業大臣から諮問されたことによるもの。

4つの検討課題

 諮問内容は(1)計量器の検査・検定、(2)消費者に身近な商品の適正計量、(3)計量標準・標準物質の供給体制の整備、またトレーサビリティの確保、(4)その他計量単位、計量士に係る制度など横断的事項、の4点。これらについて、合理的、効果的かつ持続的な制度、体制はいかにあるべきか検討する。1993年(平成5年)以来の計量法の大幅な見直しになる。

 制度見直しの前提には「官から民へ」「国から地方へ」という国の行政における基本方針の変遷に合わせ、計量制度も改正されているが、必ずしもスムーズに 運用されているとはいえないという認識がある。各委員は、消費者、メーカー、学識経験者などそれぞれの計量に係わる立場から、日頃計量行政に抱いている意 見や、審議会に対する期待を述べた。

 計量制度検討小委員会を設置して検討する。小委員会の下部機関として(1)検定・検査制度のあり方等、(2)量目規制のあり方等、(3)計量標準・標準物質の供給等、の3つのワーキンググループ(WG)を設ける。

 検討体制に関して、これまで計量行政審議会運営規程にWGに関する項目がなかったため、規程の改正が提案、承認された。小委員会メンバーを田崎会長が指名し、全員が受諾した。

小委員会は8月8日に初会合

 8月8日に小委員会を開き検討を開始する。以降小委員会やWGで分野別に検討し、進行状況に応じ、年内をメドに審議会で基本的方向を審議する。2006年(平成18年)春に取りまとめを行う予定。

 
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