JCSS登録事業者の登録更新・登録追加
(2017年7月31日)
登録番号、事業所の名称、登録に係る区分の順。
■登録更新
▽0050、日本電気計器検定所関西支社、電気(直流・低周波)▽0086、(株)ミツトヨテクノサービス事業本部川崎キャリブレーションセンタ、力▽017、(株)小野測器品質保証ブロック品質管理グループ、音響・超音波▽0184、(地独)東京都立産業技術研究センター、長さ、温度、電気(直流・低周波)▽0245、五島産業(株)校正センター、質量
■追加登録
▽0050、日本電気計器検定所関西支社、時間
ミツトヨが民間で初
光周波数コム装置を用いたJCSS校正
最高測定能力1.1×10-13を達成
ミツトヨ(沼田恵明社長)計量標準室計量標準キャリブレーション課(〒305―0854、茨城県つくば市上横場430番1)は、4月28日付で、光周波数コム装置を基準とする校正業務のJCSS(計量法校正事業者登録制度)の認定を取得(国際MRA対応)し登録された。
認定番号JCSS0067。校正手法の区分の呼称:波長計量器、恒久的施設で行う校正。種類・校正範囲は、633nm領域の波長と532nm領域の波長。最高測定能力(信頼の水準 約95%)は、1.1×10-13。
光周波数コム装置を用いた民間のJCSS認定事業者として日本で初めて登録。これにより、長さの国家標準と同等の性能をもつ光周波数コム装置を頂点としたミツトヨのトレーサビリティ体系が構築された。
上位の長さの基準とするため、光周波数コム装置を産業技術総合研究所(産総研)の指導を受け、同社のつくば研究所で開発してきた。【写真】は、光周波数コム装置。
国際単位系(SI)における長さの単位はメートル(m)であり、メートルは「1秒の299 792 458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程の長さである」と定義されている。
光周波数コム装置は、時間の国家標準にトレーサブルな基準周波数発振器を基準に正確な光周波数を発生させることのできる「光周波数のものさし」。この装置により長さの基準として使われている「よう素分子吸収線波長安定化He―Neレーザ装置」等の正確なレーザ光の波長である「長さのものさし」を校正することができる。
光周波数コム装置は、今までのミツトヨの長さの基準であった特定2次標準器の「よう素分子吸収線波長安定化He―Neレーザ装置」を基準とした校正の最高測定能力4.2×10-11の約380倍である、世界トップレベルの最高測定能力1.1×10-13を達成した。
これまでの最高測定能力は、東京から博多までの約1000kmを髪の毛の太さくらい(約0・05mm)の精度で測定する能力に相当するが、今回の光周波数コム装置の最高測定能力は、地球から月までの距離(約38万km)を髪の毛の太さくらいの精度で測定する能力がある。
光周波数コム装置の基準である基準周波数発振器は、産総研にある時間の国家標準である原子時計とトレーサブルであり、GPSを介した遠隔校正により約960秒周期で常時校正されている。
また、光周波数コム装置のシステム性能を確認、維持していくために、社内に2台の光周波数コム装置を整備し、定期的に相互比較評価を行い、最高の性能を確保している。
旭計器工業
デジタル圧力計「KDM30」
旭計器工業(大阪市北区西天満3-13-10、藤本正文社長)の、デジタル圧力計「KDM30」は取付位置に左右されないフレキシブルディスプレイ機構を採用している。
デジタル圧力計「KDM30」は、圧力センサと内蔵アンプとで、圧力をデジタル表示するデジタル圧力計。
【特長】▽取付位置に左右されないフレキシブルディスプレイ機構を採用。▽接液部がステンレスの為、耐食性に優れる。▽外部出力付対応可能(オプション)。
【仕様】▽圧力レンジ接液部材質=0~35kPa、0~100kPa、0~500kPa
SUS316L、0~1MPa、0~5MPa、0~10MPa、0~35MPa、0~70MPa、-100kPa~500kPa、0~100kPa
abs、0~200k Pa abs▽表示精度=±0・25%フルスケール±1digit(at20℃)
【問合せ】電話06-6362-7531
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