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CHANGE & CHALLENGEで飛躍はかる(株)チノー 苅谷嵩夫社長に聞く 聞き手は高松宏之編集部長 vol.2 |
日本計量新報 2013年2月10日 (2952号)2面掲載
基本に戻り、現場を重視する(2)現場に入る我々のセンサは現場で使うものですから現場のことを知らなくては、付加価値もつけられません。今はなかなか顧客現場に入るのは難しいのですが、私は営業の人たちには、技術者やメンテナンスやサービスの人たちと一緒になって「現場に入る努力をしろ」と言っています。そうでなければ潜在需要を掘り起こすことができません。そこから得たもので、我々のテクノロジーを使って提案をしていく必要があります。 代理店ともしっかり連携代理店ともしっかり連携してやっていきます。当社は売上の50%は代理店によるものですから。スクラムを組んでお客さまを徹底的に訪問していきます。 基盤整備を実施ーー事業所の再編など、基盤整備を進められてきましたね。 システムとして提案する計測には必ず目的があるわけですから、その目的にあわせて、的確なループシステムをつくって提案をする必要があります。 藤岡事業所を一貫工場に現在、当社の計装エンジニアは藤岡事業所に集結しており、ここで他の事業所で製作した機器を計装システムとしてまとめていくという仕事をしています。 グループの大再編を実施当社は、この5年くらいで大きく改変をしました。グループ会社や当社の生産拠点をチノーグループとして全体最適の効率のよい体制とするための再編です。 今年は創業から100周年の年2013年は当社のルーツである企業の創業から100周年の年です。当社も初めから整然とした体制ができていたわけではありません。関東大震災で大きな被害を受けて、現在本社のあるこの地でまたゼロからスタートし、76年前に株式会社となりました。その後も戦争で再びゼロになり再出発しました。それを考えると、現在の不況を乗り切っていくこと等は苦労とはいえないですね。 会社発展の原動力は人会社発展の原動力はなんといっても人です。何にもなくなっても、人がいて、気概と情熱があれば、またスタートを切れるということを我々の先人が体現してくれています。 海外展開に力入れる(1)ーー海外展開の展望をお話しください。 海外比率を30%にすることを目標にこれまで体制を整えてきましたので、今年は大きな動きが出てきます。当社グループの売上比率で海外は20%ほどです。これを2013年には25%に、その先は30%くらいに引き上げたいと思っています。 中国はさらに発展させる中国関連では、尖閣諸島問題などで水をかけられましたが、当社は既に20年、中国企業と上海で合弁事業をやってきています(上海大華・千野儀表有限公司)。ここでは、中国における記録計、調節計、放射温度計および計装システムの生産・販売をしています。これはうまくいっています。 インドでの展開ただ、企業としてリスク分散はやはり考慮しなくてはなりませんから、インドでの展開を進めています。CHINO Corporation India Pvt. Ltd.は3年前に独資にしてやっています。やっと軌道に乗ったところです。インド全戸で10カ所の営業拠点があります。 |