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安全・安心と持続可能な社会づくりに貢献鎌長製衡(株) 鎌田長明社長インタビュー 聞き手は高松宏之編集部長 vol.1 |
日本計量新報 2012年7月29日 (2927号)2面掲載
6代目の社長−−新社長ご就任おめでとうございます。 ありがとうございます。私は香川県の高松市の出身です。鎌長製衡は今年で創業132年目になりますが、私で6代目のオーナー社長ということになります。 3次元計測のトラックスケールなど開発2008年に鎌長製衡に入社して、副社長として財務、総務、開発部門を担当してきました。偏荷重や3次元の重心位置を計測できるトラックスケールなどを開発しました。 経済学から工学系まで−−経済学を専攻しておられたのが、博士課程は工学系に転じられていますね。 私は昔からプログラムをつくるのは得意でした。大学院でも金融関係、具体的には統計学を専攻しており、日々数学を扱っていたので、問題はありませんでした。 最先端技術で顧客ニーズに応える老舗は常に新しい−−鎌長製衡は歴史ある企業ですが、同時に最先端技術を誇る企業でもありますね。 たまたま和菓子の老舗である(株)虎屋の黒川光博社長の話を聞く機会があったのですが、そのときに黒川さんが「老舗は常に新しい」ということをおっしゃいました。私も老舗だからこそ新しくあらねばならないと考えています。歴史と伝統を踏まえながら、時代にあった新しさを常に生み出していかなければなりません。 トラックスケール、自動包装、環境リサイクル機器が柱鎌長製衡の製品および構成を紹介します。主要な製品はトラックスケール、ホッパースケール・パッカースケールなどの自動包装システム、環境リサイクル機器、それらを含めたプラントエンジニアリングです。 最先端技術のトラックスケールトラックスケールは、ほぼ100%デジタルロードセルを使用した製品になっています。タッチパネルを採用した指示計「DI−1500」など、最先端技術でトラックスケールを製造しています。先ほど申しました、偏荷重に加えて、三次元の重心位置を測定できるトラックスケールも開発しており、これが普及すれば自動車貨物輸送の安心・安全に大きく寄与できると考えています。 耐圧防爆型液体充填機などに注目私どもで一番強いのが餌やサイロ関連のホッパースケールです。これはかなりのシェアを占めています。また、パッカースケール、フレコン充填機やフィーダーなどの製品があります。 高い対応力が強み日本の大型はかりの歴史には、だいたい鎌長製衡が関わっていると自負しています。 システムとして開発そして、その範囲ははかりだけに留まりません。前後の搬送機器まで含めたシステムとして開発・提供することが増えてきています。海外に進出した日本企業の自動ラインなどを構築しています。今後も東アジアを中心に展開していきます。 環境リサイクル機器にも早くから取り組む環境リサイクル機器に関しても、私どもには歴史があり、1960年代から取り組んでいます。 プラントエンジニアリングに注力それに加えて、それらの機械だけではなく、その周辺を含めたプラントエンジニアリングに力を入れています。現在、岩手県などでプラントを構築しています。今後、これらはもっと増えてくると考えています。 |