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安全・安心と持続可能な社会づくりに貢献鎌長製衡(株) 鎌田長明社長インタビュー 聞き手は高松宏之編集部長 vol.3 |
日本計量新報 2012年8月5日 (2928号)4-5面掲載
海外はタイと韓国で生産昔の設計図が参考になるーー海外生産についてはどう考えられていますか。 海外生産においては、日本のやり方やレベルをそのまま持ち込むのではなく、現地の需要にあわせて、現地で設計して生産するというやり方が必要になってきます。 海外の日系企業に提供当社は現在、タイと韓国で生産しています。韓国は、電気・電子に関する技術が優れていますので、高い技術の製品を低価格で生産することができます。タイは、加工技術が非常に向上していますので。これらの工場で生産した商品は、主に海外の日系企業に提供しています。 正しい計量の構築は使命ーー現在の社会に関してお考えになっていることをお聞かせください。 時代に合った事業を進める国内市場は今後縮小していきますので、今までと同じことをやっていたのでは、売上も下がってきます。したがって、時代に合った事業を進めていく必要があります。 人材の育成が大事そのなかで必要なことは人材を磨いていくことです。いかに質が高い人材を集めて、日本ならびにアジア、そして世界へ、よいサービスを提供していくかということです。そこを追求できれば、明るい展望が見えてくるのではないかと思います。 規制緩和のもと、違法行為が憂慮しなければならないこともあります。自由化の方針の下で規制緩和が進み、プラス面がある一方で、計量の関係では違法行為も起きていることです。 日本の計量機関には司法警察権がない日本の計量検定所には司法警察権がありません。一方、韓国や中国の計量当局は司法警察権を持っています。ドイツの計量当局にも同様の権限があります。たとえば、バイエルン州では年間100件以上の違法計量に対する摘発があり、罰金を徴収しています。一方、日本ではどうでしょうか。摘発や刑罰を科した事例があるでしょうか。 是正の声上げることが大事メーカーや販売店が協力して、違法行為の是正の声を上げていくことが重要であると考えます。それが日本の計量のレベルアップにも繋がりますし、消費者からの信頼も厚くなり、ひいては国際的な地位の向上にも繋がってきます。 −−ありがとうございました。 |