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新たな市場開拓して飛躍はかるメトラー・トレド(株) フランク マータース社長インタビュー 聞き手は高松宏之編集部長 vol.2 |
日本計量新報 2013年10月13日 (2983号)2面掲載
アジア市場は顕著な伸び−−アジアにおける事業展開は、どのようになっていますか。 世界の売上の3分の1占める過去15年間にわたりアジアにおけるビジネスは大変成功に推移しており、地域別では現在、全世界の約3分の1の売上を占め、顕著な伸びを示しています。残りの3分の1がヨーロッパ、3分の1を米国が占めています。 ベトナムにも販売拠点アジアにおいては、ベトナムに新設したオフィスが最新の販売組織となります。 日本の拠点を開設−−日本での事業展開はどのようになっていますか。 日本法人は1993年設立メトラー・トレド日本法人は、1993年に兵庫県宝塚市において設立されました。 業績は顕著な回復2009年度の世界的危機で影響を受けましたが、以降、販売およびマーケティングプログラムの遂行により、業績は顕著な回復が見られ、ここ数年間は成功を収めています。 ビジネスパートナーと共に成長を−−重点戦略はどのようなものですか。 代理店を強力にサポートマーケティング、サポート、そして技術サービスメンテナンスです。 データベースの構築に注力膨大な量のデータベースを構築して、エンドユーザーマーケティングをしています。 専門家がパートナーをサポートメトラー・トレドは、科学機器、プロセス分析機器、産業機器における広範囲なソリューションをお客様へ提供したいと考えています。当社の製品はハイレベルで革新的であり、製品スペシャリストがマーケットにてビジネスパートナーを積極的にサポートします。 ニーズを把握そして、お客様のニーズを理解し、お客様の要求に合致する製品やソリューションを提供することです。 技術サービスを重視また、日本法人内およびお客様サイトで強力な技術サービスネットワークを展開することで、精密度100%の弊社製品を保証することにより最大限のサポートをし、現在のお客様や新たなお客様にご満足いただくことです。そのために、社員の3分の1は、技術サービス関連の業務に就いています。 新たなマーケットの開拓ビジネスパートナーと既存のマーケットシェアをさらに伸ばしていくとともに、新たな特定分野でのマーケットを開拓することにより継続成長を遂げていきます。 −−メトラー・トレドの技術力には定評がありますが。 革新的技術の製品を開発メトラー・トレドの出発点である世界最高性能の天びんや大型産業用のはかりをはじめ、当社の製品は革新的技術を誇っています。 −−今年度の業績見通しはどうですか。 後期は期待できる第1四半期(1〜3月期)はスロースタートでしたが、第2四半期(4〜6月期)には回復が見られます。2013年度の後期においては、良い結果が望めると期待しています。 −−改めて、今後の課題をお示しください。 パートナーとの強力な関係を構築メトラー・トレドは、お客様の要求、ニーズをよく理解することにより、新しい価値を生み出し、その価値を売っている会社です。日本市場において当社の戦略を遂行していくには、ビジネスパートナーとの関係が重要です。パートナーとのより良い関係を築き上げていくためには時間も必要です。メトラー・トレドは、現在のビジネスパートナーとの強力な関係体制を引き続き築いていきます。 「KAIZEN」は日本でのビジネス戦略また、改善活動を重点的に推し進めていくことにより、エンドユーザーの満足度を高めていきます。「われわれは再び何をより良くすることができるのか、何を改善(KAIZEN)できるのか」を常に確認して事業を推進していきます。 −−ありがとうございました。 |