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グローバル戦略でシナジー効果あげる長野計器(株) 依田恵夫社長インタビュー 聞き手は高松宏之編集部長 vol.2 |
日本計量新報 2013年1月1日 (2947号)第1部4-5面掲載
コア技術の開発を重視−−長野計器の高い技術はどのように培ってきたのでしょうか。 どんどん人のマネをしろ
長野計器も、上田計測機器工場、丸子電子機器工場で培ってきたコア技術は絶対に外には出しません。 その上で独自技術をこれは職人の世界も同じですね。一所懸命に親方のマネをして技術を身につける。そして、さらに親方の上にいこうとするならば、その上には自分なりの工夫、つまり独自技術の開発が必要になります。一所懸命にマネをして、さらにその上、次のステップにへ到達する、これが大事です。長野計器のコア技術はこのようにして磨かれてきたのです。 ドイツの技術に注目私はドイツの技術に注目しています。やはり、技術レベルが高いです。日本より優れた技術をたくさん保持しています。製造方法は日本とほぼ同じですが、昔から培ってきた機械関連の技術などはすごいと思います。 シナジー効果を先ほど顧客が望む商品を開発するといいましたが、これも各国でばらばらに開発していたのでは、コスト高になって、結局、顧客が満足する製品をつくることができません。長野計器には、日・米・欧に拠点があり、それぞれが高い技術を持っています。この拠点を中心に顧客の要求を統一し、製品開発においてもシナジー効果を出していく必要があります。 新技術、新製品の開発進める−−長野計器が今力を入れている分野にはどのようなものがありますか。 自動車・光ファイバのセンサに注力先ほども少しお話ししましたが、新技術の開発という面では、自動車関連のセンサに力を入れていきたいと思っています。 正しい使い方を啓発また、お客さまに対し、商品の正しい使い方をきちんと理解していただく活動にも力を入れていきます。 4社が協同して相乗効果を−−長野計器など4社で始められた水ビジネス関連の共同事業についてお話しください。 ビジネスチャンス拡大をめざす2011年7月20日に、東京計器(株)殿、(株)チノー殿、(株)オーバル殿と当社の4社で、伸張する海外水市場の開拓を主な目的として包括的な業務提携をすることを発表いたしました。 独自の強みを持つ4社当社は圧力計における国内トップシェアのメーカーです。東京計器は超音波流量計や電波レベル計等を中心に国内の上下水道市場で高いシェアを持っています。チノーは記録計・センサ・ロガー等の計測・制御機器メーカーとして国内外で高い実績を残しています。オーバルは流体計測市場の国内最大手であると同時に海外市場や石油市場に豊富な経験と実績があります。 プロジェクトチームで構築・整備進める2012年5月にはブランドネームを「BLUEDGE(ブルーエッジ)」とすることを決め、2012年秋に開かれた「INTERMEASURE2012」では、4社が協同ブースを設置するなど、関係強化をはかっています。現在、専門プロジェクトチームで協業体制の構築・整備を進めているところです。 顧客の要望に応える−−2013年を迎えるにあたってのメッセージをお願いします。 真のグローバル企業に今までお話ししたことのまとめになりますが、グローバル戦略のなかで新しい分野を見つけて事業を進めていきたいと考えています。それにはお客さまの声をよく聞き、要望にきちんと応えて、お客さまの必要とする製品を提供していくという姿勢を厳守していくことが重要です。 −−ありがとうございました。 |