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最新の天びん特集(2)

特集記事 製品紹介

イシダ
マルチタイプ電子天びん
「CB−lll」シリーズ

(株)イシダ(京都市左京区聖護院山王町44、電話075−751−0239、石田隆一社長)は、ひょう量切り替え機能がついた、国家検定付き(精度等級ll、lll級)の高精度(1/3000)電子天びん「CB−lll」2機種を発売している。

調剤薬局の計量や、微小品(抹茶・調味料・貴金属等)の計量・証明に最適で、トリプルレンジ機能により計量範囲が幅広いことが特徴。大型液晶表示ながら環境を考慮したローパワー設計で、単3乾電池2本で連続100時間稼動する。

カウンティング機能、コンパレート機能内蔵。持ち運び便利なキャリングケースを標準装備。

【仕様】[CB−lll600]▽ひょう量/最小目量=60g/0.05g、300g/0.1g、600g/0.2gのひょう量切替▽計量皿寸法=直径140mm▽外形寸法=幅190mm×高さ75mm×奥行215mm[CB−lll1500]▽ひょう量/最小目量=300g/0.1g、600g/0.2g、1500g/0.5gのひょう量切替▽計量皿寸法=幅170mm×奥行140mm[共通]▽計量方式=電気抵抗線式▽電源=単3乾電池×2本およびACアダプタ標準装備(2電源方式)▽価格=4万9800円

村上衡器
電子天びん
LF型/LC型

 

(株)村上衡器製作所( 大阪市旭区赤川2−10−31、電話06−6928−7571、村上和雄社長)は、電子天びんLF型(写真左)、LC型(写真右)の2機種を発売している。

両製品は静電気を帯びないアルミダイカスト製防塵ケース、非磁性18−8ステンレス製皿を使用し、吊り下げ計量用フックを内蔵する点で共通。

LF型は、ワイドなステンレス製皿と、明るくて大きく、見やすい蛍光表示ディスプレイを持つ。カウンティング機能、ネットトータル機能、パーセント表示機能、数値設定も可能な重量選別機能、定量値の設定により設定範囲内で鳴るOKブザー、ホールド機能などの機能を備える。

LC型は、大きく見やすい液晶表示ディスプレイと、電源のない場所でも使える充電式バッテリー内蔵(オートパワーオフ付)が特徴。LF型同様カウンティング機能、パーセント表示機能、重量選別機能、OKブザーを備えるほか、アナログ感覚で使えるバーグラフ表示機能がある。

【仕様】◇LF型▽皿=非磁性18−8ステンレス製▽蛍光表示(FLD)=字高12.5mm▽電源=AC100V50/60Hz、4.5VA▽使用温度範囲=マイナス5℃〜35℃▽重量=約4.6kg◇LC型▽皿=非磁性18−8ステンレス製▽液晶表示(LCD)=字高15mm▽電源=充電式バッテリー内蔵、充電用ACアダプター(AC100V50/60Hz、6VA) ▽使用温度範囲=マイナス5℃〜35℃▽重量=約1.6kg

新光電子
音叉式分析天びん
「HTRシリーズ」

新光電子(株)(岡崎稔社長)は、世界初の「音叉式分析天びん」を開発し、2007年11月21日から「音叉式分析天びんHTRシリーズ」として販売を開始した。ハワイにあるすばる天文台で利用されている世界唯一の「音叉式センサ技術」の活用によって、従来の電磁力平衡方式なみの220万分の1という高精度を保ちつつ、50%の軽量化、60%の省電力化を達成。また1台13万円台からという低価格化を実現した。研究機関、病院・薬舗など高精度天びんが必要な事業所向けに、年間1000台の販売を目指す。 

◇特徴

(1)220万分の1の計量性能(分解能)を実現=220万分の1の計量性能(分解能)は、すべて電磁力平衡方式による電子天びんに限られていた。そこに、世界で唯一「音叉式センサ技術」の開発を持つ同社技術陣の研究と努力の結果、世界で初めて、電磁力平衡方式以外のセンサを搭載し220万分の1の計量性能(分解能)を実現した。※220万分の1の計量性能(分解能)とは、最大220gから最小1万分の1g(0.1mg)までの試料を量れるという意味

(2)超軽量化、総重量を約50%減量=「音叉式センサ技術」では、荷重は直接デジタル量である振動数の変化として検出されるためA/D変換器が不要で、電磁力平衡方式に比べ軽くなる。同社ではさらに、ガラス製風防を、帯電防止樹脂製風防に換えることにより軽量化を実現した。※A/D変容器とはアナログ信号をデジタル信号に変換するコンバータのこと

(3)コンパクト化、約10%サイズ縮小=「音叉式センサ技術」では、電磁力平衡方式のような複雑な機構部を持たないため、研究・分析に必要なスペース(フラスコ等の使用)を最大限に確保しつつ、それ以外のスペースをカットし最小限にした。

(4)省エネ化、消費電力60%カット=電磁力平衡方式では電磁場形成のために大量の電力が必要だが、「音叉式センサ技術」では不要。分析天びんでは初めて電池駆動を実現した。ニッケル水素充電池4本で約10時間駆動(バックライトオフ時)が可能となった。

(5)起動後すぐに使える、ウォーミングアップ時間を大幅短縮=電磁力平衡方式では電磁場が安定化するまでウォーミングアップ時間が必要になるため、電源を切らず24時間365日間、電源を入れ放しで使うのが常識となっている。しかし、「音叉式センサ技術」で予熱時間が大幅に短縮され、起動後すぐに使える。環境に優しい分析天びん。

(6)同クラスで最も低価格=分析天びんの同機能のクラスにおいて、13万8千円〜16万5千円(税別)という国内で最低価格帯。すべての機能、条件を満足した上に、さらに低価格を実現した。

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