大和製衡(株)(兵庫県明石市茶園場町5−22、川西勝三社長)の「お手軽くん」は、安全・効率・機能の3つを柱に作られた次世代形のトラックスケールである。
同スケールは、安全面に配慮し、(1)従来の総重計量に加え、軸重・輪重の計測ができるオールインワン形を採用。(2)横転、荷崩れ、パンクの原因となる偏荷重(荷の片寄り)を知らせる警報機能が付いている。
効率面では、(1)サーマルプリンタの採用により、従来のドットプリンタと比較して印字時間を15秒/枚から1秒/枚(3枚連写で3秒)に大幅短縮し、(2)非接触無線式カードリーダ(オプション)との組み合わせにより、トラックが一時停止することなく計量できる無停止計量を実現した。
機能面としては、(1)パソコン感覚で手軽に利用できることがあげられる。データプロセッサとパソコンをLAN接続するだけで、計量データが送信可能(LANケーブルの布設が困難な場合は、USBメモリによる計量データの移設も可能)。(2)他社製トラックスケールもロードセルとデータプロセッサのみの交換でリニューアル可能。従来の基礎と載台をそのまま使用するため、設備費用の低減に役立つ。
新形ロードセルは、オールステンレス製。IP68という非常に高い防塵性と防水性を備える。
また、前後左右の振れ止めとロードセルを支える上下金具を一体化したストッパレス機構と、長いスロープの不要な乗り込み高さ230<CODE NUMTYPE=SG NUM=4E9C>低床形により、基礎費用が安価になった。
ETCシステムとの組み合わせで より速く、簡単に
「お手軽くん」とETCシステムを組み合わせて使用することで、無停止計量を行うことができ、計量待ちの渋滞が緩和できる。
ETC用DSRCアンテナの下をETC車載器が通過した時点で、ETC車載器の車両登録情報が読み込まれ、登録情報がトラックスケールのデータプロセッサに自動送信される。同時に、計量結果も自動的にデータプロセッサに送信。データを受信したデータプロセッサEDP1800は、車両登録情報から車番を検索し、計量結果をプリントアウトする。
自動的に計量を行うため、わずらわしい操作をすることなく計量ができ、無人化が図れる。
ETC車載器は、一般的に使用されているものを流用できるため、計量カードは不要。
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