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特集・ストップ過積載(2)

特集記事 製品紹介

田中衡機
コンテナの安全運送に対応
「高機能トラックスケール」

(株)田中衡機工業所(新潟県三条市福島新田丙2318−1、田中康之社長)は、輪重の重量確認が容易な高機能トラックスケールを発売している。

近年、コンテナを積んだ大型トレーラーの横転事故が相次いでおり、原因のひとつに片荷や走行中の荷崩れが挙げられている。

このような現状を踏まえ、今年3月に、「国際海陸一環運送コンテナの自動車運送の安全に関する法律案(仮称)」が閣議決定された。同法案では、中身の分からない、運ぶことが不安になる法律違反のコンテナを公道に出さないようにするため、中身についての報告義務などが定められた。

同社の高機能トラックスケールは、これまでのようにトラック全体の重量をはかるだけではなく、偏荷重の有無をはかることができる。

同スケールは、従来のタイプからデジタルセルへの対応を完了し、図のように各セルごとの重量表示が可能。左右の車輪にかかる重量に差がありすぎると、荷崩れやパンクの原因になるため、重量バランスに偏りを見つけると、データ処理機能付きトラックスケール用指示計「TCP−1100D」の画面に偏荷重の警告メッセージを表示する。

ロードセルも設置環境に合わせて3タイプを用意。

マルチロードセル埋込式(SC−4LA・6LA)は、主桁、荷重検出部ともコンクリートピット内に設置する埋込タイプ。上面と地上面が同じレベルになり、スムーズな計量作業ができる。

マルチロードセル地上式(SC−4LB・6LB)は、左右に設けたガードが主桁の役割を果たすため、深いピットがいらないタイプ。スロープを設けて、トラックの乗り入れを行う。

マルチロードセル超薄型(SC−4L・6L−FTS)は、本体が一体構造になった、超薄型設計。埋込式(ピットタイプ)と地上設置式(ピットレスタイプ)がある。

大和製衡
次世代形トラックスケール
「お手軽くん」

大和製衡(株)(兵庫県明石市茶園場町5−22、川西勝三社長)の「お手軽くん」は、安全・効率・機能の3つを柱に作られた次世代形のトラックスケールである。

同スケールは、安全面に配慮し、(1)従来の総重計量に加え、軸重・輪重の計測ができるオールインワン形を採用。(2)横転、荷崩れ、パンクの原因となる偏荷重(荷の片寄り)を知らせる警報機能が付いている。

効率面では、(1)サーマルプリンタの採用により、従来のドットプリンタと比較して印字時間を15秒/枚から1秒/枚(3枚連写で3秒)に大幅短縮し、(2)非接触無線式カードリーダ(オプション)との組み合わせにより、トラックが一時停止することなく計量できる無停止計量を実現した。

機能面としては、(1)パソコン感覚で手軽に利用できることがあげられる。データプロセッサとパソコンをLAN接続するだけで、計量データが送信可能(LANケーブルの布設が困難な場合は、USBメモリによる計量データの移設も可能)。(2)他社製トラックスケールもロードセルとデータプロセッサのみの交換でリニューアル可能。従来の基礎と載台をそのまま使用するため、設備費用の低減に役立つ。

新形ロードセルは、オールステンレス製。IP68という非常に高い防塵性と防水性を備える。

また、前後左右の振れ止めとロードセルを支える上下金具を一体化したストッパレス機構と、長いスロープの不要な乗り込み高さ230<CODE NUMTYPE=SG NUM=4E9C>低床形により、基礎費用が安価になった。

ETCシステムとの組み合わせで より速く、簡単に

「お手軽くん」とETCシステムを組み合わせて使用することで、無停止計量を行うことができ、計量待ちの渋滞が緩和できる。

ETC用DSRCアンテナの下をETC車載器が通過した時点で、ETC車載器の車両登録情報が読み込まれ、登録情報がトラックスケールのデータプロセッサに自動送信される。同時に、計量結果も自動的にデータプロセッサに送信。データを受信したデータプロセッサEDP1800は、車両登録情報から車番を検索し、計量結果をプリントアウトする。

自動的に計量を行うため、わずらわしい操作をすることなく計量ができ、無人化が図れる。

ETC車載器は、一般的に使用されているものを流用できるため、計量カードは不要。

新光電子
カート型貨物計測機 カートメジャー「CM−750」

新光電子(株)(東京都文京区湯島3−9−11、電話03−3835−4577、安西正光社長)は、物流センターや倉庫などの現場においてカート感覚で楽に移動しながら貨物を載せるだけで重量と寸法を同時に測定する「カートメジャーCM−750」を発売している。

同機は頑丈な手押しカートにロードセル式の電子台はかりと幅、長さ、高さの3寸法を計る赤外線式メジャー装置が搭載されている。

操作は簡単で、センサ側のコーナーに貨物を押し当てるだけで、長さ(13〜75cm)、幅(10〜60cm)、高さ(1〜50cm)と重量(1〜60cm)を瞬時に同時測定する。バッテリー駆動式なので何処へでも持ち運びでき、何処ででも計ることが出来る。また取引証明用途にも使える特定計量器(四級検定品)である。価格は、税込126万円。

【仕様】▽測定台寸法=783mm×633mm

宝計機
ノンストップロードメーター 「NSRM」

(株)宝計機製作所(山口県柳井市柳井3889、電話0820−22−0389、政田寛社長)の低価格トラックスケール「ノンストップロードメーターNSRM」は3タイプ。

同製品は、計量時にトラックを停止せずに計れるトラックスケールのため、計量時間を大幅に短縮できる。持ち運びが容易で、基礎工事が不要。プリンター付き指示計が付く。IP65の防水性。

【仕様】▽タイプ/ひょう量/目量の順、RM−05T/5t/10kg、RM−10T/10t/20kg、RM−15T/15t/20kg▽計量台寸法=500〜900mm×400〜500mm×高さ41mm▽重量=RM−05T:16kg、RM−10T、RM−15T:30kg

 

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