計工連の新年賀詞交歓会と講演会:2020年1月15日、明治記念館で開催、講演会は「第5世代セルラシステム〜何が5Gか?どう使うか?」
日本計量機器工業連合会(計工連)の第125回代表者懇談会(講演会/新年賀詞交歓会)が2020年1月15日、東京都港区元赤坂の明治記念館で会員多数が出席、多くの来賓も出席して開かれた。新年交歓会のまえには講演会が開かれた。
新年賀詞交歓会は、田中義一会長があいさつした。
来賓代表として上田洋二経済産業省製造産業局大臣官房審議官があいさつした。
依田恵夫副会長(長野計器代表取締役会長)の乾杯の発声で、広く交流を深めた。
依田恵夫副会長
輪島勝紀副会長(トキコシステムソリューションズ社長)の中締めで散会した。
輪島勝紀副会長
計工連の新年賀詞交歓会と講演会:2020年1月15日、明治記念館で開催、講演会は「第5世代セルラシステム〜何が5Gか?どう使うか?」
賀詞交歓会に先立って講演会が開催され、阪口啓東京工業大学工学院電気電子系統合IoT技術グループ教授・学術博士が、「第5世代セルラシステム〜何が5Gか?どう使うか?」の演題で講演した。
阪口啓氏
講演のようす
阪口氏は、クイズ形式で聴衆の関心を引きながら、東工大の研究などの紹介、5Gの内容の紹介、5Gのアプリケーションの紹介、超スマート社会への貢献のありかたなどを解説した。
阪口氏は、第5世代セルラネットワーク(5G)は2020年から始まるとし、情報通信(ケータイ)産業の市場規模は日本一であると解説した。
4Gに比べると5Gの通信速度は約100倍速くなること、5Gによって実現できる内容、たとえば未来の現場ではものづくりは遠隔でおこなえる、未来の車は運転しなくてよい、などを説明した。
また、5G(の周波数)はわれわれでも導入可能(ローカル5G〔プライベート5G〕)であるとした。5Gは超スマート社会を実現するテクノロジーであり、スマート農業、スマートモビリティ、スマートスカイ、スマートオーシャンなどが実現するとした。
東工大は5Gを含む超スマート社会を牽引する人材を育成していることを紹介した。
5Gは超高速(10Gbps)、低遅速(<1ms)、多数接続(10の6乗/km2)するものであり、2020年の東京オリンピックの実用化を目指して現在奮闘中であると述べた。
計工連の新年賀詞交歓会と講演会:2020年1月15日、明治記念館で開催、講演会は「第5世代セルラシステム〜何が5Gか?どう使うか?」
日本計量機器工業連合会(略称は計工連)は、日本の代表的な計量計測機器関係企業および団体を会員とする計量計測機器の全国的な総合団体。
新年賀詞交歓会で田中義一会長は、次のようにあいさつした。 動画
田中義一会長
計量計測機器業界では、第4次産業革命におけるAI、IoT等のデジタル技術の活用に加え、5G時代の到来による新たな情報・通信技術の進展などから高い付加価値を提供するビジネスモデルの提案が求められるなど、大きな変革期を迎えている。
本会ではこのような変革に会員企業が適切に対応できるよう、スピード感を持ってイノベーションへの挑戦、高付加価値ビジネスモデルの構築、グローバルな市場の需要開拓など、競争力を高めるための事業に取り組む。
田中会長は、今年取り組む計工連の事業を具体的に説明した。
また、新たな計量制度の実施時期となることから、計量器製造事業者として適正な計量器を市場に供給することはもとより、これらの計量器の検定を担う指定検定機関制度の実現に向け、行政情報の提供と課題解決に向けた支援活動をおこなっていく。
上田洋二経済産業省製造産業局大臣官房審議官はあいさつで次のように述べた。
上田洋二経済産業省製造産業局大臣官房審議官
変化の時代への対応は、AI、IoT、5Gなどでデータを最大限に活用していくことである。
計工連は、自動はかりの検定制度も勘案したJISの作成、OIML制度への積極的な関わりなどで、競争力の強化や、社会おける安全・安心の実現に多大な貢献をしている。
私どもからは、取引の適正化に取り組みサプライチェーン全体での付加価値向上に取り組んでいただきたい、また、就職氷河期世代の採用に積極的に取り組んでいただきたい。
計工連の新年賀詞交歓会と講演会:2020年1月15日、明治記念館で開催、講演会は「第5世代セルラシステム〜何が5Gか?どう使うか?」