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2018(平成30)年度関東甲信越地区計量団体連絡協議会
2018年10月12日、 栃木県宇都宮市のホテルニューイタヤ

                    

関東甲信越地区計量団体連絡協議会を開催
2018年10月12日、栃木県宇都宮市のホテルニューイタヤ

 関東甲信越地区の計量協会、計量士会が合同で開催する関東甲信越地区計量団体連絡協議会(関ブロ)が、10月12日、栃木県宇都宮市のホテルニューイタヤで、約150名の参加で開催された。


                        協議会のようす

●感謝状贈呈

 竹内芳和東京都計量協会部長の司会で感謝状贈呈および記念品贈呈が挙行され、千葉県計量協会計量士部会の江波戸俊郎氏に贈呈された(つごうにより江波戸氏欠席のため代理者に手渡した)。


    竹内芳和東京都計量協会部長

●連絡協議会

■開会の辞・開催県あいさつ

 司会は伊藤信二栃木県計量協会常任理事・事務局長。

 開会の辞・開催県あいさつを、ア尾肇栃木県計量協会会長が述べた。ア尾氏は、開催までの経過を説明し「東京都計量協会をはじめ皆様方のご援助・ご協力で開催にこぎ着けることができた」と謝意を表明した。


            ア尾肇栃木県計量協会会長

■来賓あいさつ

 来賓を代表して、小谷野泰宏産業技術総合研究所計量研修センター長、茂呂和巳栃木県産業労働観光部部長、河住春樹日本計量振興協会専務理事があいさつした。

 小谷野氏は次のように述べた。自動はかりの検定や器差検定を中心とした指定検定機関制度が実施されるが、実際に執りおこなわれるのはこれからであり、さまざまな課題や問題が発生するが、よりよい方向に持っていけるようにしたい。そのために、新たな研修も実施する。


    小谷野泰宏産業技術総合研究所
    計量研修センター長

 茂呂部長は、計量に関する皆様の活動に感謝するとともに、栃木は『ものづくり県』であり、その基礎となる計量行政を効率的にやっていく、と述べた。


        茂呂和巳栃木県産業労働観光部部長

 河住専務理事は次のように述べた。法令改正は将来を見すえて団体のありかたを見直す機会である。計量士の若返りや職域拡大のチャンスであるが、それには機関、団体、事業者が連携しないと実現しない。日計振は自動はかりに関する計量士の研修を進めていく。


        河住春樹日本計量振興協会専務理事

■来賓

 来賓を紹介した(順不同敬称略、代理出席含む)。

▽小谷野泰宏(産業技術総合研究所計量研修センター長)▽茂呂和己(栃木県産業労働観光部部長)▽斎藤久(栃木県計量検定所所長)▽可住春樹(日本計量振興協会専務理事)▽小島孔(日本計量機器工業連合会常務理事)▽片桐拓郎(日本品質保証機構計量計測部門長)▽石蔵利治(全国計量器販売事業者連合会会長)▽石原清史(日本計量証明事業協会連合会会長)▽横山守二(日本硝子計量器工業協同組合理事長)▽内川恵三郎(日本計量史学会会長)▽横田俊英(日本計量新報社代表取締役社長)▽大山富美雄(高崎市商工観光部商工振興課長)

 今回は、初めてのことであるが、経済産業省計量行政室からの出席はなかった。

■議事

 ア尾肇栃木県計量協会会長と佐藤竹一郎神奈川県計量士会会長を議長に、協議をした。


ア尾肇栃木県計量協会会長(右)と佐藤竹一郎神奈川県計量士会会長

 「会務・会計報告・会計監査報告及び二団体事務経費収支予算」を北野芳男東京都計量協会専務理事が説明した。


    北野芳男東京都計量協会専務理事

■情報提供

 可住春樹日本計量振興協会専務理事と小島孔日本計量機器工業連合会常務理事が情報提供をした。

 河住氏は、日計振が計画している、計量士向けの次の3つの自動はかりの講習会の計画を説明した。

▽指定検定機関における計量士養成講座―検定を実施する計量士を養成する技術講習会―(2019年1月〜3月、東京・京都)▽自動捕捉式はかりの計量管理講座―適正計量管理事業所等における計量管理を行う計量士のための技術講習会―(2018年12月〜2019年3月、東京・京都)▽自動捕捉式はかりの実機研修会―自動捕捉式はかりの実機を使用しての講習及び演習―(2018年12月〜2019年5月、メーカー事業所)

 また2019年度以降の計画概要を説明した。

 小島氏は、計工連はJISの原案作成団体として、自動捕捉式はかりのJISに関する解説セミナーを、来年1月から順次、全国8カ所(東京、大坂、福岡、広島、高松、仙台、札幌)で開催すると述べた。残りの3器種に関しては、JISが公示されしだい、解説セミナーを実施するとした。

 また、9月26日〜28日に開催した「インターメジャー2018」で、検定作業の実演、NMIJ法定計量セミナー、欧州での自動はかりの規制実施情報などを提供したと報告した。計工連では引き続き情報を提供していきたいとしている。


        小島孔日本計量機器工業連合会常務理事

■提案議題審議

 議題は、東京都計量協会提案の「『基準器検査料の過大な値上げ』について」の1件。横田賢次郎日本硝子計量器工業協同組合理事が提案理由を説明した。


        横田賢次郎日本硝子計量器工業協同組合理事

 横田氏は、密度基準器(2・96倍、1・36倍)、濃度基準器(1・64倍)、比重基準器(2・96倍、7・39倍)と、一般常識から見て、また物価上昇率からしても異常に思われる上昇率だと述べた。

 基準器検査は法令に基づいて規定されている日本国として整備する「国家基準」であり、基準器製造事業者や基準器ユーザーへ多大な費用負担を求めておこなうものではないとし、経済産業省など内部で調整するべき費用増加分を、基準器製造事業者や基準器ユーザーへ大きな負担を求めるものであり、基準器本来の趣旨とはかけ離れた価格改定になっていると述べた。事業者の負担は最終的には国民の負担となる。

 また、地方庁が検定に使用する基準器の検査料は免除されており、対応が不公平だと述べた。

 ただ、既に改正省令は公布されているので、当日完結とした。

■提案や質問

 協議では、そのほか次のような提案や質問があった。

 東京都計量協会のコ芳忠氏は、自動はかりの検定を計量士にとってぜひよい制度にしたいと述べ、まだ時間はあるので、順に決めていったらよいとした。経済産業省が推進するコネクテッドインダストリーズにも自動はかりは必ず入っているので、計量士の業務を広げていこうと提案した。


        東京都計量協会のコ芳忠氏

 新潟県計量協会の黒坂篤志氏は、検定の需要と供給のバランスが心配であるとし、ユーザーの検定の需要に指定検定機関は応えられるのかと疑問を呈した。


        新潟県計量協会の黒坂篤志氏

 日計振の河住専務理事は、指定検定機関の数はまだ未定であり、今後検定実施までの間に徐々に指定検定機関の申請も増えていくと考えていると述べた。

 東京計量士会の小林悌二会長は、指定検定機関の計量士の雇用形態に関し、「民間団体で行う経済産業大臣が認める研修等」を修了すればパートでも可と認識しているが、日計振が計画している講習会は、この民間の研修なのかと質問した。


        東京計量士会の小林悌二会長

 日計振の河住専務理事は、現時点では該当しないと答えた。日計振としては、それに該当する研修にできるように行政当局に検討をお願いしているとした。

■次期開催県は群馬県

 次期開催県は群馬県と決まり、横田貞一群馬県計量協会会長が歓迎のあいさつをした。

 次回の関ブロは、2019年10月24日・25日、伊香保温泉のホテル木暮で開催予定である。


        横田貞一群馬県計量協会会長

 閉会の辞は、伊藤信二栃木県計量協会常任理事・事務局長。

●懇親会

 会場を南館4階の「桜の間」に移して、懇親会を開いた。

 斎藤久栃木県計量検定所所長、次期開催県の横田貞一群馬県計量協会会長があいさつし、ア尾肇栃木県計量協会会長の発声で乾杯し、交流を深めた。


        斎藤久栃木県計量検定所所長


                乾杯

 全国各地でのデモ演奏やコンサートのほか、地元宇都宮では、ライブハウスでジャズ・ピアニストとしても活動中の倉沢大樹氏が、巧みなキーボード演奏を披露し、喝采を浴びた。


                演奏する倉沢大樹氏

 

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