12月になると世界中の子供たちが心待ちにする、サンタ・クロース。
そのルーツは、なんと4世紀にまで遡るそうです。
諸説ありますが、定説としては、貧者に贈り物をしたという実在の司教、聖ニコラウスに、北欧神話のオーディンや贈り物をする妖精など、各地の伝説が混ざり合って徐々に定着していったとのこと。
サンタさんはずいぶん長生きだということが分かりますね。
でも、サンタさんが私たちのよく知る姿──「トナカイのひくソリに乗り、真っ赤な服を着た太っちょのおじいさん」になったのは、実はそれほど昔のことではありません。
現在のサンタさんのイメージを固めたのは、1823年に新聞に掲載されたクレメント・ムーアの「クリスマス前夜」という詩です。トナカイやソリ、背中の袋、太ったお腹…。私たちの想像するサンタさんにほぼ近い姿でになりました。
ところが、このサンタさんは小さな妖精の姿。服も「赤」に決まっているわけではありませんでした。
最終的にサンタさんを「赤い服を着たおじいさん」に仕上げたのは、1931年に掲載したコカ・コーラの広告です。今ではクリスマスを象徴する色にもなっている「赤」ですが、実はコカ・コーラの「赤」だったんですね!
では、サンタさんのお供をするトナカイたちは何頭いるかご存じですか?
前述のムーアの詩では8頭ということになっています。
ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピド、ドンダー、ブリッツェンと、ちゃんと名前までついています。
「じゃあ、有名なクリスマス・ソング“赤鼻のトナカイ”に出てくるトナカイはどれなの?」
と、お思いの皆さん、実はこの中に赤い鼻のトナカイはいません。
赤鼻のトナカイ、ルドルフは1939年、アメリカのボブ・メイが娘に聞かせたお話によって加えられた9頭目のトナカイなのです。
彼の妻は病気で寝たきりでした。
「どうしてうちのママは他の子のママと違うの?」
と聞いた娘に対する彼の答えとして生まれたのが、赤鼻のルドルフだったのです。
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コカ・コーラとサンタクロース
(Coca-Cola)
「チェルシー」は「サンタ」像の発祥地 (世田谷&NY界隈ウォーキング)
ルドルフ・ザ・レッドノーズドレインディア(クリスマス・キャロルの内容一覧)
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