昨年の酉年からバトンタッチして、今年は戌年ですね。
特に意味はなくても愛犬家の方には嬉しい年ではないでしょうか。
一方、猫好きの中には
「なぜ十二支には猫がいないんだ!」
と思われる向きもいらっしゃるかもしれません。
十二支に猫がいないワケを説明する物語は割と有名ですね。
神様が動物たちに、
「元旦に挨拶に来た順に、1年間動物の王にしてやろう」
と言ったのですが、日にちを忘れてしまった猫がネズミに尋ねたところ、ネズミが嘘をついて2日と答えたために間に合わなかった、というお話です。
しかし、実は国によって猫年のある国もあるのです。
たとえば、チベットとタイ。兎年の変わりに猫年があります(ちなみに猪は豚になっています)。
また、ベトナムは、猫・豚の変化に加えて、牛が水牛になっていたり羊が山羊になっていたりします。
十二支にもお国柄が出ているようで面白いですね。
肝心の今年の十二支、犬のお話ですが、本当は犬は猿の次に神様の元に到着したのだそうです。しかし、犬と猿を隣り合わせにするとケンカするから、という理由で間に鶏を挟んだとのこと。昔から仲が悪かったんですね。
ところで猿、鶏、犬…。
このコンビ、何かを思い出しませんか?
そう、鶏をキジに変えれば、桃太郎の家来になった動物たちです。
十二支は年・時間と共に方位も表しますが、北東の方位、丑寅はいわゆる鬼門(=鬼)とされています。だから、鬼は牛のような角を生やし、虎のパンツをはいているのです。
そしてその反対、南西の方位は申酉戌。鬼退治に連れて行く家来にはもってこいというわけですね。
ただ、正確には南西の方位は未=ヒツジが入るはず。
なのに鬼退治の家来に選ばれなかったのはなぜでしょう。
いかにもぼーっとして弱そうだからでしょうか。それとも桃太郎がジンギスカンを嫌いだったのでしょうか。
よく分かりませんが、いずれにせよ、十二支とは離れてしまいましたね。
皆様にとって戌年がよい一年になりますように!
もっと詳しく知りたい方はこちらへ
世界の十二支(干支情報サイト)
十二支(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
トラの皮パンツと桃太郎(住環境風水研究会)
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