Vol.8 日傘は白派?黒派?──紫外線防止と色の関わり


 
 明るい春の光は、気分を浮き立たせてくれるものですが、同時に気になりはじめるのが「紫外線」。このお肌の大敵と戦うべく、夏本番を迎える前の今からUV対策に余念のない方もいらっしゃるかと思います。

 ところで、対策のひとつに日傘が挙げられますが、
 皆さんの日傘の色は何色ですか?

 私は子供の頃、母に
「白は光を通さないから、夏は白い服がいい」と言われて白い服を着せられていました。ところがその一方で、
「光を吸収する黒の方がいいんだって」とも言われ、
「──結局、どっちがいいわけ?」と混乱に陥ったものでした。
 そこで、結局紫外線対策としてはどちらがいいのか、日傘について調べてみたところ…
 
 やはり白と黒では紫外線のカットの仕方が違うようです。
 白い日傘は、紫外線を反射することによりカットし、黒い日傘は、肌に届く前に紫外線を吸収することによりカットするとのこと。
 両者を比較すると、黒の方が紫外線をカットする割合は高いそうです。ただし、黒い傘は紫外線だけでなく赤外線も吸収するため、内側に熱がこもって暑いのが難点。
 レースなど穴のあいた通気性のいい傘は、見た目にも涼しげでよさそうですが、通気性がいい=通光性も高い、ということなので注意が必要です。

 さらに、地面からの照り返しも無視できない問題です。
 白の日傘だと、照り返された紫外線が傘の内側で反射し、傘を差す人間に向かいます。黒の日傘なら、照り返された紫外線は傘の内側で吸収され、カットされます。

 では黒い傘ならば万全か、と思われますが、そうともいいきれません。それでも100%紫外線をカットできるわけではないからです。
 そこで、日傘を選ぶときには、色だけではなく素材にも注目しましょう。ポリエステル、麻、綿の順に、紫外線を吸収しやすい素材だと言われています(ただし、ポリエステルは熱を吸収し暑くなりやすいそう)。
 さらに、最近はUV加工の施された素材もあるので、多少値は張りますが、UV加工表示のあるものを選ぶと安心です。
 
 結論としては、
 ・裏も表も黒い(濃い)色のもので、
 ・素材も重視(+UV加工)
ということのようですね。



  もっと詳しく知りたい方はこちらへ

  日傘の色(アートセラピーパーク)
  パラソル日傘の話(博多の傘屋)