2000年7月23日(2362号)
■99年度電気計測器生産額は6,807億円、昨年8月から8ヶ月連続で対前年比がプラスに
(社)日本電気計測器工業会がまとめた九九年度の電気計測器の生産額は六千八百七億円で対前年度比八・三%増となり、九八年度のマイナスからプラスに転じた。同工業会によると三月の生産実績は九百八十一億円(対前年同月比一七・〇%増)で、電気計測器の生産額は昨年八月から八カ月連続で対前年同月比増と回復基調を示している。
電気測定器が大幅回復
九九年度の機種別生産額は、指示計器八十六億円(対前年度比〇・七%減)、電力量計三百四十一億円(対前年度比一五・一%増)、電気測定器三千九百五十四億円(対前年度比二四・三%増)、工業用計測制御機器二千二十二億円(対前年度比一〇・五%減)、放射線測定器百四十一億円(対前年度比一〇・六%増)、公害計測器二百六十二億円(対前年度比二一・一%減)となっている。
電気測定器は大幅に回復した。同工業会は「半導体・IC測定器が対前年度比五七・三%増の二千百三十億円と大幅な伸びを見せたものの、半導体・IC測定器を除く一般電気測定器が対前年度比〇・一%微増の千八百二十四億円に止まり、半導体・IC測定器の大幅増に寄るところが大きい」とし「電気測定器の生産状況はまだまだ不安定といえる」と慎重な見方を崩していない。
工業用計測制御機器は昨年度に引き続き減となった。PA計測制御機器、FA計測制御機器の両分野とも対前年度比で一〇%ほど減少した。
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放射線測定器は対前年度比で一〇・六%増えた。
公害計測器は、全体で対前年度比二一・一減となった。内訳は、騒音振動は対前年度比七・七%増だが、大気汚染は対前年度比二〇・六%減、水質汚濁が対前年度比八・九%減、自動車用公害が対前年度比三三・〇%減であった。
輸出は対前年度比25.4%増
九九年度の輸出は二千九百二十八億五千九百万円で、対前年度比二五・四%増加した。電力量計等、工業計器が減となったが、電気測定器が二千百七十四億三千百万円(対前年度比三九・二%増)と増えた。輸入は千百三十九億二千七百万円(対前年度比三・〇%減)だった。
同会は、会報のほかインターネットホームページでも業界動向や統計データを公表している。http://www.jemima.or.jp/