2000年9月10日(2368号)
■2001年1月6日、経済産業省が発足
−計量器産業の振興等は製造産業局産業機械課の所轄に−二〇〇一年一月六日に発足する経済産業省の組織体制が決まった。適正な計量の実施を確保する計量行政の主要業務は産業技術環境局知的基盤課計量行政室が担うことになる。計量器の輸出入、生産、流通等の事業に関わることは製造産業局産業機械課が所管する。電気の取引に関する計量は外局の資源エネルギー庁の管轄になる。独立法人になる工業技術院傘下の国立研究所や製品評価技術センターは、発足が来年四月なので三月までは経済産業省に所属する。
中央省庁の改革で来年一月六日に新発足する経済産業省の組織体制で計量関連業務の所管は次のようになる。適正な計量の実施を確保する計量行政の主要業務は「計量行政室」が担い、産業技術環境局知的基盤課に所属する。計量標準の整備や計量行政審議会の庶務も知的基盤課の所管事項である。計量機器産業の振興などに関する事項は、製造産業局産業機械課が担うことになる。また「電気の適正な計量の実施の確保に関すること(電気の取引に関するものに限る。)」(経済産業省組織令第百九条第二号)は外局の資源エネルギー庁が所管する。
昨年七月十六日に経済産業省設置法を公布、本年六月七日経済産業省組織令、同八月十四日経済産業省組織規則の公布で、経済産業省の体制が決まった。
■計量史をさぐる講演会・見学会を開催(10月6日・JQA計量計測センター)
日本計量史学会「第二十三回計量史をさぐる会」、計測自動制御学会「第五十四回力学量計測部会」、産業考古学会、東京産業考古学会が合同で「計量史をさぐる講演会・見学会」を十月六日(金)、東京・世田谷区砧(きぬた)の(財)日本品質保証機構(JQA)計量計測センターで開催する。
毎年開催しており、今年は電気計測及び質量計測などの技術に関する講演と、(財)日本品質保証機構の計量計測センターが業務とする電子計測から機械計測、音響・振動計測、湿度計測にわたる諸活動、環境計測の光学フィルタの校正、濃度計の検査などの実務を見学する。講演会、見学会、懇親会があるが、講演会と見学会は参加費無料で誰でも参加できる。
【期日】10月6日(金)、13時〜20時
【会場】(財)日本品質保証機構(JQA)計量計測センター6号館 3階会議室
(東京都世田谷区砧1-21-25、電話03-3416-7509、
交通機関=小田急線「成城学園」下車、東急又は小田急バスの渋谷行きで「砧町」下車、徒歩2〜3分)
【プログラム】
◇講演会=13時〜15時30分
▽電気計測の歴史から=菅野允(元玉川大工)▽キログラム定義とその実現上の問題=内川恵三郎 ((財)日本品質保証機構)
▽小判の損傷と量目問題の発生=西脇康(中央学院大)
▽後藤家譜について=山田研治(牛込商業高校)
◇見学会=15時〜17時
▽計量計測センターの活動業務の紹介=電子計測、長さ、質量、音響・振動、微風速計、光学フィルタ、湿度、濃度などの計測関連
◇懇親会=18時〜20時、JQA近くの神戸屋レストラン
【参加費】講演会、見学会は無料、懇親会は五千円
【申込方法】往復ハガキ(返信の宛先明記)又はFAX(返信FAX番号を明記)で、講演会、見学会、懇親会のいずれに参加するかを選び、次の連絡先まで申し込む
【連絡先】日本計量史学会事務局=〒170-0082、東京都板橋区高島平4-16-1、FAX03-3979-9117