2000年11月26日(2378号)

■2002年、日本がAPLMFの議長国に−パリでメートル条約125周年記念式典開催

 日本が二〇〇二年一月からアジア太平洋法定計量フォーラム(APLMF)の議長国、事務局を引き受けることが決まった。昨年から議長・幹事国を引き受けているアジア太平洋計量計画(APMP)に続いて、二つ目の国際事務局引き受けとなる。国際的な計量分野で日本が果たす役割への期待が高まっている。今年はメートル条約の百二十五周年にあたり十月にパリのフランス学士院で記念式典が開催された。

 毎年秋には、OIML(国際法定計量会議)、メートル条約関係の国際会議が開催される。十月二日(月)から四日(水)、台北で第七回APLMF(アジア太平洋法定計量フォーラム)、十月九日(月)から十三日(金)にロンドンで第十一回国際法定計量会議と第三十五回国際法定計量委員会、十月十七日(火)から二十一日(土)までパリで、第八十九回国際度量衡委員会と及び第四回計量標準機関長会議等が開催された。

 日本から今井秀孝計量研究所長ら研究所関係者、飯塚幸三国際度量衡委員会副委員長(工業技術院顧問)、工業技術院知的基盤課の矢野友三郎氏が関係の国際会議に出席した。

 第七回APLMFで、二〇〇二年一月から、日本がAPLMFの議長国、事務局を引き受けることが決まった。オーストラリアから引き継ぐ。昨年から議長・幹事国を引き受けているAPMP(アジア太平洋計量計画)につづき二つ目の国際事務局の引き受けとなる。事務局は今年十月に筑波に開所した国際計量標準センターに置かれる。

 国際度量衡委員会の関係では、同時期にメートル条約百二十五周年記念式典がフランス学士院で開催され、五人のノーベル賞受賞者が記念講演をおこなった。また日本政府から国際度量衡局(BIPM)の功績に対し記念の大皿が贈呈された。贈呈式は、十月十九日(木)に日本大使公邸で実施され、小倉和夫大使からクィーン国際度量衡局長に渡された。


<<<記事目次    本文一覧>>>