計量法トレーサビリティ制度の校正サービス事業者(JCSS認定事業者)は、2月20日現在で101事業者である。日本の産業界への計量標準の供給がJcss認定事業者の手によって実施されるようになったのが平成5年度であり、初年度は標準物質12、温度5など合計21事業者であったものが、7カ年経過後101事業者になっている。
事業を廃止した事業者は平成10年度に光で1事業者、平成12年度に標準物質と温度でそれぞれ2事業者、合計5事業者となっている。認定事業者の数が予想に反して伸び悩んでいることで、産業界のリーズナブルな計測標準の供給を求める要求に応え切れていない実情を指摘する声がある。
JCSS認定事業者制度が現場で使用する計測器にもロゴマーク付き校正証明書を発行できるようにするため、最上級分野を主な対象にしていたものから下位の分野にも制度を拡大することになった。この階層化制度による認定申請は4月から始まり、早ければ夏までには下位の標準器の校正をする事業者が認定を受けることになる。