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 2001年11月18日(2422号)


■近畿計量大会開催(11月19日・琵琶湖ホテル)

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講話:「計量行政の課題と新たな展開」 徳増伸二行政室課長補佐
    「これからの計量協会のあり方」 佐藤克哉日計振専務理事
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 近畿地区の2府4県で構成される計量関係者の年に一度の大きな集いである「平成13年度近畿計量大会」が、滋賀県の当番で11月9日、滋賀県大津市の琵琶湖ホテルで開かれた。出席者は来賓を含めて約230名。大会は、奈良県が前年度協議会の概要を報告、次年度開催県に京都府を決めた後、徳増伸二経済産業省計量行政室課長補佐(調整担当)が「計量行政の課題と新たな展開」、佐藤克哉(社)日本計量振興協会専務理事が「これからの計量協会のあり方」の題で講話した。平野將氏を近畿計量協議会長表彰した。ヒューマンポテンシャル研究所の渡辺勇所長が「『景気低迷』緊急支援!」と題して記念講演した。

 主催者の平野將(社)滋賀県計量協会会長はあいさつで、計量業界は「グローバル化への対応、規制緩和推進、地方分権制度の進展、極微量物質の計量ニーズの増大など、大きな変革期にある」とし、計量を取り巻く環境は大変厳しいが「どのような環境下であろうとも計量の果たす役割が大きいことを自覚し、従来にもまして適正な計量の実施に努めていかなくてはならない」と述べた。

 講話で、徳増伸二経済産業省計量行政室課長補佐は@新たな計量ニーズへの対応、A計量行政の執行体制の変革、B国際化への対応、C今後の計量行政の課題、を述べた。徳増氏は極微量物質の計量ニーズの増大に対応するための計量法の改正(特定計量証明事業者認定制度など)や経済産業省の組織変更、計量研究所等の独立行政法人化等の変化を紹介し、今後の課題として@適正計量の確保、A効率的な計量行政の施行、B国際整合化をあげ「国、独法、地方、産業界が的確に役割分担を果たし、連携して取り組んでいくことが重要」だと述べた。

 佐藤克哉日計振専務理事は、計量団体の現状、社会基盤としての計量の重要性、計量制度の変化等を述べ、計量団体の役割として@計量の仕組みの変化を知らせる、A検定所との連携、協会と計量士の共同作戦、B適正計量保証制度をつくる、ことなどを提案した。

 2001年11月18日(2422号)

GPシリーズ−A&D 
■(株)エー・アンド・デイが分銅内蔵型電子天びんGPシリーズ発売

新基準の精度等級2級型式承認を国産で初取得

 (株)エー・アンド・デイ(東京都豊島区東池袋3−23−14、古川陽社長、電話03−5391−6126)は分銅内蔵型電子天びん「GPシリーズ」を11月20日新発売する。標準小売価格は18万円から45万円。

 GPシリーズの検定付き機種は、国産の電子天びんで初めて、新基準の「精度等級2級」の計量器として型式承認を受けた。2000年(平成12年)8月9日付で改正された「特定計量器検定検査規則」によるもの。

 特定計量器検定検査規則は、質量計技術基準の国際勧告(OIML R76)との整合性をはかるために内容が改正されたもので、これまでの精度等級「H」「M」「O」の各区分を、「1」「2」「3」「4」の各等級区分へ変更するとともに電磁波試験を追加するなど大きく変更された。GPシリーズは、新基準下で国産の計量器として初めて「2級特定計量器」として型式承認を受けた。

 取引や証明行為には、検定付はかりを使わなければならない。エー・アンド・デイは、GPシリーズを手始めに、新基準に対応した「特定計量器」を順次、販売していく。

【GPシリーズの特長】
@校正用分銅内蔵。日常の校正点検作業はワンタッチ。A防水・防塵仕様で頭から水をかけて洗える。(防水・防塵仕様:IP65およびJIS保護等級5準拠)B最大ひょう量12kgで最小表示0・1gの機種から、最大ひょう101kgで最小表示1gまで全19機種。C表示/計量部一体型と離して使える分離型の2タイプ。D新センサーSHS(特許出願中)搭載で高速応答約1・5秒。計量効率も大幅アップ。E重い容器に入れたサンプルの微量追加などに便利なスマート・レンジ機能搭載。F見易い大型蛍光表示で暗い場所の測定もOK。Gシリアルインターフェイス標準装備。パソコンヘの接続はケーブルを別購入するだけで可能。H従来品と比べ約6割程度の低予算で導入(購入)が可能。I計量法上の「取引・証明」行為用に検定付き機種も用意。精度等級2級特定計量器(GP−R)。

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