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 2001年12月9日(2425号)


■計量士国会試験でまた問題ミス見つかる−出題ミス防止へチェック体制を強化

 ことしの3月4日に経済産業省が実施した第51回計量士国家試験でまた出題ミスが見つかった。追加合格者は出なかったものの、6月につづきまた試験問題にミスが見つかったことから、事態を重く見た経済産業省は試験問題確定の責任者等を厳重注意するとともに、11月12日、計量士国家試験委員会を開き、再発防止へチェック体制を強化することを決めた。

 試験問題にミスが見つかったのは、一般計量士分野の専門科目「計量器概論及び質量の計量」で、第10問の正解が2つあることが分かった。改めて採点作業をおこなったが、追加的に合格基準を超える受験生はいなかった。本年の合格者857人、うち一般計量士の合格者166人に変更はない。
 経済産業省は改訂した正解番号一覧をホームページで公表した。(http://www.meti.go.jp/information/downloadfiles/c11112aj.pdf

 経済産業省は「今回の事態は計量士国家試験制度の信頼を損ねるもの」だとして再発防止策を決めた。7月開催の計量士国家試験委員会で決めている、正解番号の公表時期の早期化(今回の5月末の合格者発表時から3月末へ発表時期を早める)、委員会の討議回数の増加、各分科会委員全員での解答確認、などに次の対策を追加した。

 @試験問題の作成には関与せず、試験問題を確定する最終段階での客観的チェックのみをする試験問題委員を追加発令し、試験問題を最終確定する前の最終検証を強化する。A試験終了後から正解番号を公表するまでの間に、試験委員以外の第3者による試験問題と正解の確認作業を必ず実施することにする。

 経済産業省は「再発防止策の徹底で、今後同様のミスが発生することがないようにしたい」としている。

 2001年12月9日(2425号)

 
■(株)島津製作所がLDS−Hシリーズ6機種が新基準の型承取得

ロードセル式電子台はかりで国内初の精度等級3級
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 (株)島津製作所(京都市中京区西ノ京桑原町1、矢嶋英敏社長、電話075−823−1200)のロードセル式電子台はかり(形式名:LDS−Hシリーズ、6000分の1の高精度型)6機種が、ロードセル式台はかりとしては国内で初めて、精度等級3級の特定計量器としての型式承認を取得した。

 ロードセル式台はかりは、ロードセル(荷重による電気抵抗の変化を利用した抵抗線ひずみ計式荷重変換器)を用いた電子はかり。メーカーの製造ラインや梱包作業の現場、輸送・流通現場などで需要が多く使われている。国内の市場規模は、このクラスで約25億円。

 LDS−Hシリーズ6機種が取得した型式承認は、2000年(平成12年)8月に改正された計量法に定められた「特定計量器検定検査規則」によるもの。新基準は、検定公差、繰り返し性、試料の偏置や傾斜による誤差などの各試験に対する判定基準が国際勧告(OIML−R76)に整合しており、精度等級は1級から4級までの4クラスある。商取引に使う計量器は、型式承認を取得し検定に合格した計量器でなければならないと定められている。

 島津製作所は、ことし9月に校正分銅内蔵の電磁力平衡方式の電子上皿天びんBW−Vシリーズが、同方式について国内メーカーで最初の精度等級2級の計量器としての型式承認を取得している。今回は、ロードセル式電子台はかりで最初に精度等級3級の計量器としての型式承認を取得した。

 今後、島津製作所は順次型、式承認を取得した計量器をラインアップに加えていくことにしている。

【ロードセル式電子台はかり(LDS−HVシリーズ)の特長】
@ロードセル式最高の高精度=ロードセル式で最高の分解能(ひょう量の6000分の1)、A台はかりで初めて時計機能を内蔵=計測データが自動的に日時入りでプリンターに記録でき、GLP,GMP,IS09000に対応できる

【定価】
十万一千円〜十二万一千円

【問い合わせ先】
(株)島津製作所試験計測事業部衡器業務グループ=〒604−8511、京都市中京区西ノ京桑原町1
電話075−823−1200、Fax075−823−3438

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