■計量士国家試験3月3日全国9会場で一斉に実施−環境の時代を反映し環境計量士の受験者は6018人に
基本的に毎年1回、3月の第一日曜日に実施されている計量士国家試験(第52回)が、3月3日日午前9時半から、東京の早稲田大学会場をはじめ全国9会場で一斉に行われた。東京会場は曇天の寒い朝となり、受験生は肩をすくめての会場入りとなった。早稲田のキャンパスには桜とみまがう八重の紅梅が満開で、大隈(すみのぶ)の銅像が優しく迎えているようであった。いつもの風景で試験開始時刻に遅れて地下鉄早稲田駅からかけている受験生が多く見られた。
計量士制度の根拠法令は計量法第122条(昭和28年制定)で、制度目的は「計量に関する専門的な知識と技術を有する者に、国家試験等により「計量士」の国家資格を与え、計量器の検査その他の計量管理に係る分野の職務を担当させ、計量法の円滑な施行と適正な計量の実施の確保に寄与させること」である。
計量士になるためには、経済産業大臣の登録を受けなければならない。登録条件は、次のいづれかである。@計量士国家試験に合格し、かつ経済産業省令で定める実務経験その他の条件に適合する者。A計量教習所の課程を修了し、実務経験などの所定の条件を満たし、かつ計量行政審議会が認めた者。