品質工学会(Tel 03−3583−8234)は、平成14年6月13日(木)、14日(金)の2日間「第10回品質工学研究発表大会」を開催する。品質工学会は今年、創立10周年を迎え、研究発表大会も10回目という記念すべき大会になる。今年のテーマは「日本の技術開発をどうするか」。市場クレームの94%は設計責任と考える品質工学では、サブテーマに「技術者の役割と責任」として、技術者が試作や試験に頼らないもの造りを技術開発段階で実行することが大切としている。今大会はこれまでで最高の88件の発表が6会場に分かれて行われる。また田口玄一博士、佐藤正明氏(日経BP社専務取締役)による特別講演も予定されている。
今年で創立10周年を迎える品質工学会では、年々大会の研究発表も進化し続けている。10回を数える今大会は、発表件数も88件と過去最高となった。JAホール、国際会議場では壇上発表の後ミニシンポジウムが、第1〜4会議室ではポスター発表が行われる。
大会は、日本企業が国際化のなか生き残り、産業が空洞化しないためには、新製品開発のスピードアップと生産技術力の向上が不可欠である、と考えるなかで、テーマを「日本の技術開発をどうするか」と定めた。
それぞれの研究発表に注目したい。
【期間】平成14年6月13日13日(木)、14日(金)
【大会会場】JAホール(JAビル9階)東京都千代田区大手町1−8−3
【懇親会】JA食堂(JAビル9階)
【参加費】正会員1万円、学生会員3千円、非会員2万円、学生非会員6、500円
【プログラム(ポスター発表除く)】
6月13日(木)=◇標準SN比(JAホール)10時〜15時30分▽光学薄膜の機能性評価▽標準SN比を用いた濃度測定器の信頼性向上▽テーラードブランク工法における溶接の機能性評価▽フォトプリンタのプラテン圧接機構のパラメータ設計▽射出成形における保形成の再検討▽標準条件を信号とする冷陰極蛍光ランプの基本機能の最適化▽電子写真用感光体の光感度特性改善▽標準SN比と2段階設計による光ディスク開発、
◇シミュレーション1(国際会議場(JAビル8階))10時〜15時30分▽ドア締り性の改善▽フレーム設計におけるCAEと品質工学の融合▽伝熱シミュレーションを用いたパラメータ設計▽タグチメソッドによる蒸気タービン用鈍頭動翼の開発▽FEMを使ったシート設計における品質工学▽CAEを用いた鋳造用鋳型設計条件の最適化▽シミュレーション活用によるダイオードの技術開発▽設計者によるパラメータ設計の実践を支援するシミュレーションツールの開発、
◇特別講演(JAホール)15時45分〜17時=「技術者の役割と責任を問う」佐藤正明(日経BP社専務取締役)
6月14日(金)=◇JAホール9時〜9時30分▽品質工学会総会、品質工学会貢献賞発表
◇機能性評価(JAホール)9時40分〜14時30分▽機能性評価体系作成と適用▽ジョイスティックによる運動機能の評価の研究(機能の評価方法の検討)