日本はかり工業会がまとめた2001年度のはかりの生産出荷状況は、生産金額762億7400万円(対前年度比97・7%)、生産数量が571万252台(同95・0%)だった。生産金額は96年度に900億円台を回復した後、97年度851億円、98年度768億円、99年度739億円と3年連続して減少。2000年度は780億円と増加したが、01年度は対前年比減となった。その中でも台はかりは生産金額が84億8700万円(同109・1%)と増加している。届出済証貼付のはかりの買い換え需要があったためである。生産金額で44・2%を占める工業用はかりは2000年度は101・2%だったが、01年度は生産金額で337億3800万円で、97・0%になった。国内出荷数量は440万2737台(同91・3%)と減少した。輸出数量は63万7980台(同102・3%)と増加している。
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台はかりが好調
機種別では、天びんは生産金額が53億5200万円で対前年度比は95・4%である。生産数量も10万7738台(同96・0%)と減少した。生産金額に占める電子式の割合は98・8%、生産数量では93・8%で、電子式が圧倒的多数を占めている。
台はかりは、他の機種の生産金額が減少するなか、生産金額が84億8700万円で対前年度比109・1%と伸びている。生産数量も15万5140台(同107・3%)と増加した。これは届出済証貼付のはかりの使用期限が2001年10月31日で切れるために、買い換え需要があったためである。台はかりも電子式のはかりが生産金額で台秤の94・3%を占め、生産金額の対前年度比は111・1%の高い伸びを示している。生産数量では電子式が90・0%を占めている。生産数量の対前年度比は110・5%。
商業用はかりは、生産金額が148億6900万円で対前年度比95・8%だった。生産数量は45万869台で96・1%と減少した。商業用はかりのうち電子式のものは、生産金額で91・4%と高い比率だが、生産数量ではまだ20・3%である。商業用はかりの生産金額が全体に占める割合は19・5%である。
家庭用はかりは生産金額が126億4200万円で対前年度比97・3%と減った。生産数量は452万3117台(同97・1%)である。家庭用はかりの電子化率は、生産金額で86・8%、生産数量で58・0%である。家庭用はかりでは、電子式ヘルスメーターが生産金額の7割を占めている。家庭用はかりの生産額が全体に占める割合は16・6%、生産数量は79・2%を占める。
トラックスケール生産額は43億円
工業用はかりは、生産金額が337億3800万円で対前年度比97・0%である。生産数量は2万6040台で82・0%。景気回復の遅れによる設備投資の伸び悩みが響いている。工業用はかりは1998年度が388億円、99年度は343億円で、2年続けて約10%ほど減少した。2000年度は347億円で対前年度比101・2%と下げ止まったが、01年度は再び減少した。
内訳を見ると、トラックスケールは生産金額が43億円で104・9%と伸びている。チェッカーは39億円で81・1%と厳しい状況である。
出荷数量は台はかり、天びんが伸びる
国内出荷数量は、全体では440万2737台で91・3%と減少しているが、台はかりは13万9128台で109・2%、天びんは6万6108台で103・6%と伸びている。国内出荷数量では、家庭用はかりが357万5846台と全体の81・2%を占める。
輸出は家庭用はかりが好調
輸出数量は63万7980台で、対前年度比102・3%である。減少した機種が多い中で家庭用はかりは50万9348台、106・2%と伸びている。とくに電子式ヘルスメーターは46万台、139%と好調である。