6月の電気計測器生産額は333億円
米国など世界経済の減速感が強まっているなかで、9月の月例経済報告も「景気は一部に持ち直しの動きがみられるものの、環境は厳しさを増している」とするなど、先行き懸念は増大との見方が強まっている。日銀月報は景気の現状について「世界経済をめぐる不透明感は強いものの、輸出や生産は増加を続けており、全体としてほぼ下げ止まっている」との認識を示すが「景気回復の動きがはっきりしてくるまでには時間がかかる」と指摘。貿易黒字額は6カ月連続で増加した。
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(社)日本電気計測器工業会が発表した6月の電気計測器の生産額を見ると、全体では332億5200万円で対前年同月比29・2%の減になった。品目別では指示計器が4億9600万円(15・8%減)、電力量計が20億8500万円(31・6%減)、電気測定器は162億3300万円(43・9%減)、工業用計測制御機器は119億7300万円(1・8%増)、放射線測定器は8億900万円(1・3%増)、環境計測機器は16億5600万円(10・3%減)となる。工業用計測制御機器と放射線測定器が対前年同月比で増えている。環境計測機器は減に転じている。4,5、6の3カ月では、電気計測器全体の生産金額は891億3400万円だった(40・0%減)。