川崎市計量協会(鈴木清次会長)が創立50周年を迎えた。50周年を記念して川崎市と同会は計量関係功労者表彰式と祝賀会を、11月15日、川崎市の川崎グランドホテルで開催した。表彰式・祝賀会には会員、来賓など約70名が参列した。阿部孝夫川崎市長が出席し、あいさつした。1952年(昭和27年)10月に創立した川崎市計量協会は、京浜工業地帯を代表する川崎市でメートル法完全実施の運動に大きな役割を果たしてきたほか、計量管理の推進や計量の重要性の普及、環境問題などに取り組み、先進的な役割を果たしている。
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表彰式を挙行
川崎市主催の計量関係功労者表彰式は午前10時30分開会。司会は高木章彦川崎市計量検査所長。
君嶋武胤経済局長が開会を宣言し、阿部孝夫市長があいさつした。阿部市長は計量管理の重要性に言及し「日本の計量技術、計量管理は世界に誇れる優れたものであり、これが日本の産業発展の基礎を支えてきた。今後強靱な産業を育てていく上でも計量技術、計量管理はますます重要になっている」とし、そのためにも「後進の育成に力を入れてほしい」と述べた。
君嶋武胤経済局長が、計量管理推進功労者3氏、優良計量士4氏、優良計量管理実務担当者4氏、計量関係功労者6氏、計量関係功労優良事業所2社に表彰状と記念品を手渡した。来賓の紹介があり、代表して山口明洸神奈川県計量検定所長と鈴木清次川崎市計量協会会長が祝辞を述べた。受賞者を代表して、富士電機(株)川崎事業所の尾ア達夫氏が謝辞を述べた。閉会のあいさつは福井靖邦川崎市経済局産業振興部長。
横須賀健治川崎市計量協会理事長が、同会が作成した「50周年記念誌」の内容を紹介した。
祝賀会を開催
12時20分から川崎市計量協会主催の50周年祝賀会を開催した。司会は梅沢清理事。広川剛史副会長が開会を宣言した。
鈴木清次会長があいさつをした。鈴木会長は、記念誌の作成のエピソードも紹介し「協会の50年の活動の歴史を調べるなかで、メートル法の普及などで先人の果たした役割を見るとき『計量は文化』の感を強くする」と語った。鈴木氏は「指定定期検査機関の立ち上げと計量計測センターの充実が課題であり、若い力に期待する」と述べた。
君嶋武胤川崎市経済局長が来賓あいさつをし、横須賀健治理事長が乾杯の発声をして、参会者はなごやかに歓談した。
歓談の中で、来賓の菱沼一夫技術士、加島淳一郎<CODE
NUM=01F6>神奈川県計量協会副会長があいさつし、岸本進理事が「かわさき市民祭り」への協会の取り組みの報告をした。阿部法弘理事が進行役で、計量関係功労者表彰の受賞者一人一人が現在の想いを語った。閉会あいさつは、和田淳副会長。
川崎市計量協会
1952年(昭和27年)10月に設立。会員は1級会員から4級会員に分かれており、総数は103。協会は、計量思想の普及徹底と計量管理推進運動で京浜工業地帯の発展に寄与してきた輝かしい歴史をもつ。
『50周年記念誌』を作成
川崎市計量協会は、協会創立50周年を記念して『50周年記念誌』を作成した。鈴木清次会長は「往事の記録を収録することで先人の遺産を顕彰しながら、次の世代に引き継ぐ挑戦の糧となるよう」に編纂したと述べている。
【目次】▽発刊の言葉▽市長の祝辞▽神奈川県計量検定所長の祝辞▽発刊にあたり▽写真(最近の20年)▽川崎市計量協会50年の歩み(メートル法への道を含む)▽特集「計量を語る」▽計量管理専門部会の活動▽はかり検査部会の二十年史▽歴代会長一覧▽川崎市検査所の沿革と組織▽川崎市計量協会の組織▽川崎市計量協会会員名簿▽川崎市計量協会規則▽川崎市計量協会年表▽あとがき