■ CILM日本開催に期待
本年11月、各国に関わる計量に関する強制的な規制の調整・統合や国際的な技術基準などを調整する国際法定計量機関(OIML)の執行機関である国際法定計量委員会(CIML)が京都で開催される。
CIMLが日本で開催されるのは、1961年に日本がOIMLに加盟して以来初めてである。今回は国際地域機関であるアジア太平洋法定計量フォーラム(APLMF)の総会もあわせて開催される予定である。
OIMLは国際的な技術基準等を定める国際勧告を出している。経済や世界貿易の発展のなかで、制度や技術に関する障壁をなくすために、各国の法的規制の合理化、整合化が強く求められており、技術革新へのすばやい対応も求められている。政府は同勧告に基づく、計量法の技術基準や制度の国際整合化を推し進めている。
欧州の「計量器に関する欧州理事会指令(MID)」の採択に向けた動きもにらみつつ、日本はこれまで以上にOIML国際勧告の作成過程において日本の考え方を反映させることが重要になってきている。型式承認試験結果の相互受け入れの取り組みなどが、京都会議でも検討されると見られており、日本の主導的役割が期待されている。