■8日、計量関係中央団体合同の新年会開かれる 計量界の発展が産業の発展ささえると意気込む
飯塚日計振会長が主催者あいさつ、中村局長が祝辞・・全国各地でも2月初旬まで新年会開催
計量計測関連業界の2003年が始まった。計量計測関係の8団体と本紙が主催する「計量業界新年賀詞交歓会」が1月8日、東京都港区の虎ノ門パストラルで開かれ、主催団体の関係者、経済産業省、産総研、関東地区の計量行政関係者など約100名が参集した。参集者は「新しいニーズに対応した計量界の発展が産業の発展ささえる源泉」と意気込む。全国各地でもこれから2月初旬まで計量関係団体の新年会が開催される。
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「計量業界新年賀詞交歓会」は11時開会。飯塚幸三(社)日本計量振興協会会長が主催の8団体1社を代表してあいさつした。来賓を代表して中村薫経済産業省産業技術環境局長と田中充(独)産業技術総合研究所計測標準研究部門副部門長が祝辞を述べた。萩原まき子東京都計量検定所長が、乾杯の発声をし、参会者はなごやかに新年のあいさつを交わした。中締めは、竹内隆(社)日本分析機器工業会会長。
飯塚会長はあいさつで「昨年のノーベル賞のダブル受賞、そのなかで田中耕一さんの受賞は一技術者の受賞だ。計量計測技術の価値が認められ、重要性が評価された」とし、「計量標準は人体にたとえると血液にあたる。この血液の流れの体制はまだ十分でなく、今後の発展のために知恵を出し合ってがんばりたい」と述べた。
中村局長は祝辞のなかで「計量技術では日本は世界でも有数の国であり、さらに能力を高めて世界に貢献していただきたい」と期待を表明し「政府も11月に京都で開催される法定計量関連の国際会議でリーダーシップを発揮していきたい」とした。中村氏はまた「計量界の発展が産業の発展をささえる源泉である」と述べた。田中充氏は、今年、産総研が「計量標準100周年」としてさまざまな事業を企画していることなどを紹介した。