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 2003年6月22日(2496号)


■【精密測定機器の生産は上昇傾向】2002年5月を底に緩やかに回復

  精密測定機器の生産・出荷が上昇傾向にある。日本精密測定機器工業会が、経済産業省機械器具月報からまとめた統計によると、生産金額、出荷金額とも2002年5月を底に、上昇傾向に転じている。03年2月は生産金額が63億1900万円で前年同期比122%、出荷金額は63億3600万円(同118%)を記録した。

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  2000年1月以降の動きを月別にみると、生産金額は01年3月がピークで、91億2100万円(前年同期比116%)、出荷金額のピークも同年3月で93億4100万円(113%)である。生産の内訳を見ると、ゲージが数量20万8920台、6億1300万円(119%)、その他の工業用長さ計が28万2683台、22億6300万円(123%)、精密測定機が2万5577台、62億4500万円(114%)である。

 02年5月には底を記録し、生産金額が45億7200万円(65%)とピーク時の50・1%にまで落ち込んだ。出荷金額は42億6300万円(67%)で、ピーク時の45・6%だった。

 翌月から生産金額、出荷金額とも上昇に転じ、02年10月、03年1月と減少した月もあるが、全体の流れとしては緩やかな回復基調にある。03年2月の生産金額はピーク時の69・3%まで回復した。出荷金額は63億3600万円(118%)で、ピーク時の67・8%である。ゲージの回復はやや遅れ気味である。

 03年3月、4月生産額は精密測定機を例にとると、3月=48億9300万円、4月=38億8500万円となっており、4月は減少した。

 日本精密測定機器工業会が生産出荷統計として発表しているのは、ゲージ(ブロックゲージ含)、その他の工業用長さ計(ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージ)、精密測定機(上記以外の精密測定機器〔光学式測定機器含〕)である。

  2003年6月22日(2496号)

 ■【試験機工業会】力学量標準トレーサビリティ・ワークショップ=7月4  日牛込箪笥区民センター

 日本試験機工業会(岡崎由雄会長)は、7月4日(金)、東京都新宿区牛込箪笥区民センターで「第5回力学量標準トレーサビリティ・ワークショップ」を開催する。今回のワークショップでは、力計及び一軸試験機、質量、硬さ試験機について、各校正認定事業者及び認定準備者が比較試験結果、校正と不確かさの実状を、また、(独)製品評価技術評価機構(NITE)の嶋岡智司氏がJSCCの近況を報告する。

 さらに特別講演として、新潟工科大学機械制御システム工学科布村成具教授が「動的荷重の測定」の講演をする。

【日時】平成15年7月4日(金)、10時〜16時30分

【会場】牛込箪笥区民センター(東京都新宿区箪笥町15)

【プログラム】▽硬さ試験機の信頼性確保のために((独)産業技術総合研究所:石田一)▽力計測の信頼性確保のために(産総研:上田和永)◇硬さ=▽ロックウェル硬さ試験力感度係数((財)日本軸受検査協会:川内春夫)▽マイクロビッカース標準くぼみの作成((株)フューチュアテック:松本大)◇JCSS=JCSSの近況(NITE:嶋岡智司)◇特別講演「動的荷重の測定」(新潟工科大学:布村成具)◇質量=▽東京都質量標準校正事業の概要(東京都計量検定所:村松徳治)▽常用参照標準器の経年変化((株)メトラー・トレド:桑山重光)◇力計と一軸試験機=▽一軸試験機の30MNの校正(島津試験機サービス(株):高田雄二・志村真一)▽ばね試験機(豊光エンジニアリング(株):大宗幹一郎)▽力計校正事業者間持回り比較試験結果について(力標準トレーサビリティ・技術委員会:中本文男)

【問い合わせ】日本試験機工業会、Tel:03−3268−4849

  2003年6月22日(2496号)
 

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