大企業・製造業の景況判断が改善
日銀の6月短観では、大企業・非製造業のDIはマイナス13(前回マイナス14)で2期連続で改善した。中小企業・製造業のDIはマイナス28(同マイナス29)と5期連続改善、中小企業・非製造業のDIはマイナス35(同マイナス36)で2期ぶりに改善した。
5月の鉱工業生産動向(季節調整済み速報、6月27日)は、生産指数(00年=100)が前月比2・5%増の94・5と、2カ月ぶりに上昇した。昨年5月以来の高い伸びとなっている。
内閣府が発表した6月の景気ウォッチャー調査では景気の現状判断指数は42・1と3カ月ぶりに改善した。
工作機械は8カ月連続増
5月の工作機械受注額(日本工作機械工業会)は、前年同月比26・2%増の691億300万円となり、8カ月連続で前年実績を上回った。4月の電気計測器の生産は、310億9000万円で対前年度比9・1%の増(日本電気計測器工業会まとめ)。
6月中小企業景況調査は悪化
明るい指標ばかりではない。中小企業景況調査(中小企業金融公庫)では6月の売上DIはマイナス9・5に4・2ポイント悪化し、3カ月ぶりの悪化となった。中小企業の景況は一進一退である。
消費は低迷が続く
消費低迷の状況は深刻だ。総務省発表の5月の全世帯家計調査では、1世帯当たりの消費支出は28万8840円と、実質で前年同月比0・8%減少。前年を下回るのは7カ月連続。5月の商業販売統計速報(経済産業省)では、小売業の販売額は、前年同月比2・4%減の10兆4240億円で、26カ月連続で前年度割れ。