■霧ヶ峰高原車山の風景

　美しい風景はしばし、それを見る者のものである。楽しいこと嬉しいことを求めての休日行動の行き先のなかの上位に霧ヶ峰高原が含まれる。昨夏の友人のデジカメ絵はがきは、霧ヶ峰高原を全面に覆った日光キスゲの黄色い花園であった。

来年は見てみろよ、という挑戦と受け止めて今年は時期を選んでここに足を運んだ。霧ヶ峰高原の車山付近の大駐車場付近は日光キスゲの大群落地帯で、７月中・下旬は高原一面を黄色い花で染めてしまう。花園を散策中、鳥や花のエッセーを本にしているコロボックルヒュッテの主人に出会った。４０年以上もここで山小屋を経営しているこの人は、以前は山を焼いたので日光キスゲの群落はもっとすごかった、と話してくれた。

山を焼かなくなった現在はレンゲツツジの木株が増殖中で、６月下旬には山一面をツツジの赤い色で染める。夏になるとレンゲツツジの赤で染まり、ついで日光キスゲの淡い黄色で染まる霧ヶ峰高原は大人気の観光コースになっている。日光キスゲの群落の中に身を置くと人はよほど幸せ気分になるようで、写真を撮るのに夢中である。
コースから少し離れたコロボックルヒュッテには美しい景色をゆっくり眺められるテラス式の喫茶があるので、ここで地ビールやコーヒー、紅茶とケーキを注文してしばしの休憩とするといい。

甲斐鐵太郎（旅行家）　　（社）日本電気計測器工業会のまとめによると、4月の電気計測器全体の生産額実績は、３１０億９０００万円で、対前年同月比で９・１％増となった。とくに電気測定器内の半導体・IC測定器が好調で、対前年同月比が２００２年７月以降４月まで１０カ月連続で増加している。