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 2003年10月5日(2509号)


■【7月の計量機器生産】精密測定機は前年比29.6%増

 経済産業省が9月16日に発表した7月分の機械統計確報によると、精密測定機(光学測定機を含む)の生産額は47億6300万円で、前月比4・8%増、前年同月比では29・6%増と好調である。電気計測器では半導体・IC測定器が前年同月比28・4%増の112億8000万円となったが、電気測定器(ICテスタを除く)、工業用計測制御機器は減った。工業用長さ計、分析機器も増えている。

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 日本精密測定機器工業会のまとめでは、7月のゲージ(ブロックゲージ含む)生産額は4億2700万円(同3%減)、その他の工業用長さ計は17億7800万円(同20%増)である。9月30日発表の8月分機械統計速報では、精密測定機(光学測定機を含む)の生産台数は7月が1万9337台、8月は2万200台で、前月比4・5%増、前年同月比14・9%増である。

半導体・IC測定器が好調

 電気計測器の7月生産額は、電気測定器(ICテスタを除く)が83億2200万円(前年同月比16・3%減)。半導体・IC測定器が112億8000万円(同28・4%増)。工業用計測制御機器は94億6600万円(同17・1%減)である。8月分速報では、電気測定器(ICテスタを除く)が78億5700万円(前月比5・6%減、前年同月比14・8%減)。半導体・IC測定器は118億1900万円(前月比4・8%増、前年同月比20・0%増)と引き続き好調である。工業用計測制御機器は106億3200万円で、前月比は12・3%増だが、前年同月比では10・7%減である。

工業用長さ計も15%増

 7月の工業用長さ計の生産額は、22億500万円で前月比1・1%減、前年同月比15・1%増である。数量は41万4524台で前年同月比8・7%増。8月速報値の生産個数は43万419台で、前年同月比17・3%増。

 7月の工業用計重機の生産額は、27億4700万円で前月比4・1%減、前年同月比1・2%減である。生産台数の8月速報値は1373台(前年同月比11・9%減)。

分析機器は前年比18・7%増

 分析機器の7月生産額は115億7800万円で、前月比で10・0%増、前年同月比で18・7%増となった。また生産数量もこの1年で最も多い2万4270台(同27・1%増)となった。生産台数の8月速報値は1万9412台(前月比20・0%減、前年同月比15・2%増)。

 試験機の7月生産額は28億5100万円(同60・6%増)と大きく伸びたが、3月以来、月ごとに増減を繰り返している。生産台数の8月速報値は621台で、前月比1・0%減、前年同月比4・7%の増。

 7月の測量機器の生産額は、18億1300万円(前年同月比2・3%増)。
 ガスメーターの7月生産額は26億2100万円で、前月比4・9%増。このところほぼ横ばいで推移しているが、前年同月比は15・9%の減である。生産個数の8月速報値は19万7106個(前年同月比25・0%減)。

  2003年10月5日(2509号)

■<日銀9月短観>大企業景況感、2年9ヶ月ぶりプラス

 日銀が10月1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、景気のけん引役である大企業製造業がプラス1となり、前回6月調査(マイナス5)から6ポイント改善した。改善は2期連続。プラスに転じたのは2000年12月調査以来2年9カ月ぶり。景気の持ち直し傾向が企業心理の面からも裏付けられた形だが、懸念材料もありこのまま景気の本格回復につながるかどうかは依然不透明な状況である。

 大企業・非製造業のDIはマイナス13で前回調査から横ばいである。中小企業・製造業のDIはマイナス23(前回マイナス28)と6期連続改善した。中小企業・非製造業のDIはマイナス31(同マイナス35)で2期連続で改善した。
 大企業・製造業の設備投資計画は前年度比11・1%増、非製造業0・4%増だが、今回の調査で下方修正した。

中小企業景況感が大幅改善

 商工中金が9月30日発表した9月の中小企業景況観測調査によると、景気の現状に関する景況判断指数は49・4と、前月比3・4ポイント上昇した。改善は2カ月ぶり。

「好転」「悪化」の分岐点である50は引き続き下回った。調査は取引先800社を対象に面接方式で実施した。

 製造業は50・4と、同4・4ポイント上昇。2000年11月以来2年10カ月ぶりに50を超えた。

関西の景気判断がプラスに

 大阪商工会議所と関西経済連合会が9月30日発表した経営・経済動向調査では、7−9月期の国内景気が4−6月期より「上昇」とみる割合から「下降」の割合を引いた値は6・1となり、2001年3月の調査開始以来初めてプラスに転じた。前期はマイナス36・0。今後予測は、10−12月期20・9。

  2003年10月5日(2509号)

 

 

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