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 2003年10月12日(2510号)


■【2003日本国際包装機械展】10月21日(火)〜25日(土)、東京ビッグサイト 1台で多機能型の機械が多数展示

  (社)日本包装機械工業会(佐藤保壽会長)は、2003年10月21日(火)から25日(土)の5日間、東京有明の東京ビッグサイトで、2003日本国際包装機械展を開催する。今回は、23ヶ国、374社の出展となる。出展小間数は前回より36小間減少したが、出展社数は17社増加した。同展示会は、国内外の包装機械、資材、材料加工機械などの新製品を展示公開し、産業の合理化や貿易の振興をはかり、業界の発展に貢献することを目的に隔年毎に開催されているもの。

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 2003日本国際包装機械展は、10月21日(火)から25日(土)の5日間、東京ビッグサイトで開催される。容器包装リサイクル法、HACCP手法支援法や食品安全基本法などの環境と安全衛生問題等に関心が集まるなか、ニーズに応え得る製品が一同に展示される。

 前回と比較すると、出展社数が17社増加したが小間数が減少した。これは、今回展示の特徴のひとつである、1台で異なった役割を果たす兼用型機械が増えたことなどが考えられる。また、サイズチェンジが容易で複数の容量を包装できる機械やHACCP手法の導入に対応する衛生的で洗浄が容易な機械、食品・医薬・化粧品業界からのニーズが高まっている画像処理検査装置、X線検査機などの検査機の展示が今回の出品傾向といえる。さらに、21日から24日までは各日セミナーが開催される。

第1類 包装機械(166社、1582小間)
 この分野は、同展示会全体の約62%を占める。現在、コンピュータ制御やサーボモーター駆動の機械は「あたりまえの技術」となり、操作性やメンテナンス性を向上させた機械が多数展示される。

 なかでも、日本で開発され世界を席巻した組合わせ式計量機では、固形物から粘性体の製品を対象とした、計量機と包装機械が連動したシステムや、HACCPシステムの要求に応えた洗浄が容易な機械などが展示される。

 この他に、充填機、製袋充填機、容器成形充填機、びん詰め機械、ラベル貼り機、小箱詰機、収縮包装機、真空包装機など多数。

第2類 包装資材(23社、115小間)
 環境問題に対応した包装資材として、紙管をなくしたストレッチフィルムや台紙をなくしたラベルシール、エアー緩衝剤などを展示。

第3類 包装材料加工機械(15社、114小間)
 製袋機、スリッター、プラスチック機械などが主な展示製品である。

第4類 製パン製菓・食品加工機械(35社、236小間)
 1台の機械でワッフル・どら焼きなどの商品が作れる多機能機械や全自動どら焼き機、食パン製造システム、おにぎり・寿司ロボットなどを展示。

第5類 包装・流通関連機器(102社・439小間)
 食品衛生への関心の強まりとHACCP手法への対応を促進する検査機の展示である。画像処理検査機、印字検査機、ピンホール検査機、印字機、殺菌・減菌装置など。

第6類 環境機器(20社、48小間)
 今回から、新分野として展示される。再生ペレット製造装置、生ゴミ圧縮分別機、古紙緩衝材製造機など。

【日時】2003年10月21日(火)〜25日(土)、10時〜17時

【会場】東京ビッグサイト(東京都江東区有明3−21−1)

【入場料】1千円(事前登録は無料)

【計量関連の主な出展社】▽(株)イシダ▽(株)キーエンス▽神港テクノス(株)▽日油技研工業(株)▽兵神装備(株)▽大和製衡(株)▽横河電機(株)ほか

 10月21日から25日に開催される日本国際包装機械展のなかで、4日間セミナーが開かれる。参加費は無料。

セミナープログラム

【10月21日(火)、14時30分〜17時】
トレーサビリティ/食品安全基本法と牛個体識別システム((株)イシダ)▽液体しゃ断・酸素しゃ断ラミネートチャック袋((株)愛知商会)

【22日(水)、11時〜17時】
業務用包装の新提案“バックアセプリティック”(ボッシュパッケージングテクノロジー(株))▽フィルム炊飯式米飯(おにぎり)製法((株)>シンワ機械)▽産業用インクジェットプリンターの原理と応用について((株)ユニオンコーポレーション)▽インプラント・パッケージング・システム((株)ミューチュアル)

【23日(木)、11時〜17時】
ユニオン、Eパック((株)小松製作所)▽生産ラインとトレーサビリティシステム(イーデーエム(株))▽パッケージング用ホットメルトシステム(ノードソン(株))▽供給装置の実績と成功例((株)三橋製作所)

【24日(金)、11時〜17時】
高感度水蒸気透過率測定装置の紹介(日本シイベルヘグナー(株))▽組合わせ計量機(データウェイ)によるリモートメンテナンス(大和製衡(株))▽PETボトル用A式ダンボールケーサ(三菱重工業(株))▽ジップパックVFFSジッパー、スライダーシステム((株)ジップパックジャパン)
 

  2003年10月12日(2510号)

■景気は緩やかな回復基調−設備投資意欲活発に−

 景気の回復を示す指標が増えてきた。内閣府が10月7日に発表した8月の景気動向指数(DI、速報値)は、景気の現状を示す「一致指数」と数カ月先の見通しを示す「先行指数」がともに55・6%となり、景気が上向いていると判断する分かれ目になる50%をともに4カ月連続で上回った。一致指数が3か月連続で50%を超えれば、景気の回復基調が確認されるとされており、景気は緩やかな回復基調にあると言えそうだ。

 一致指数を見ると、全11系列のうち、速報段階で5系例が3カ月前対比でプラス。鉱工業出荷指数が高水準であるほか、雇用関連の指標も高い。

設備投資意欲が景気を後押し

 設備投資の動きが活発化してきた。日本政策投資銀行が9月18日に発表した大企業対象のアンケート調査では、03年度の設備投資額は、製造業が引っ張り、全産業で前年度比で4・9%増え、3年ぶりに増加する見通しになった。製造業は前年度比16・2%増と2桁増、非製造業は同0・2%増。業種別では、電気機械が同22・3%増、計測機器関連を含む精密機械も3年ぶりに増加する見通しである。

 日本銀行が10月1日発表した9月の企業短期経済観測調査(9月短観)でも、03年度の設備投資計画は、大企業の製造業が前年度比11・1%増、非製造業も0・4%増となっている。全規模全産業でも2・2%増の計画となった。ただ、中小企業の設備投資計画は、前年度比マイナスが続いている。

  2003年10月12日(2510号)
 

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