■【江戸開府400年計量記念事業】「計量いま・むかし展」11月29日から04年1月18日江戸博で メートル原器、ペリー天びんも出品
本年が江戸開府400年にあたることから、日本の18の計量関係団体は「江戸開府400年計量記念」実行委員会(蓑輪善蔵日本計量史学会委員長)を発足させて「計量いま・むかし展」を開催する。会期は11月29日から来年1月18日まで。会場は、両国国技館の隣、江戸時代から現代までの展示で有名な東京都江戸東京博物館。同館でこの期間開催される「平賀源内展」に、共同企画として併設される。会期中は、都民参加のワークショップも実施し、最新計量・計測機器も展示する。従来の計量関係にはない画期的な展示会となる。
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「計量いま・むかし展」は、江戸時代の発明家でもある源内が、日本で初めて温度計を製作したという史実から、実行委員会の粘り強い交渉により、「平賀源内展」との同時開催が決定した。
「平賀源内展」の入場者は「計量いま・むかし展」に誘導される会場構成となっている。学校の冬休みや年末年始をはさみ、人気の高い博物館での開催とあって、小学生、中学生などの児童や歴史愛好者など、10万人近い入場者が予測されている。
構成は3本柱
「いま・むかし展」は@都民参加ワークショップA最新計量・計測機器展示B計量いま・むかし展の3構成となっている。 @とAは無料で、江戸東京博物館を訪れる人は誰でも参加できる。Bは「平賀源内展」の入場チケットが必要となる。
都民参加ワークショップは岩下貞治都民参加事業部会長(東京都計量器コンサルタント協会)のとりまとめで、11月29日、30日に「都民計量のひろば」を開催する。体脂肪や骨密度などの健康測定コーナーや「計量ゲームに挑戦」など。
また、翌週の12月6日、7日の2日間は、温度計の専門メーカーの集まりである東日本計量器工業協同組合の指導による「寒暖計製作教室」が開催され、応募した100名の参加者が実用に耐える温度計を手作りする。
企業が「はかる」を紹介
最新計量・計測機器展示は作間英一最新技術展示部会長((社)日本分析機器工業会)のもと、(社)日本計量機器工業連合会など計量団体が全面協力。12月2日から12月27日までの4週間、島津製作所、メトラートレド、東京ガスなど15団体・企業が出展。現代の計量計測機器を、「生活をはかる」「健康をはかる」「精密にはかる」「いろいろなものをはかる」のコーナーごとに毎週、出展企業が交替し、入場者に現代の生活や科学技術の基盤となっている高水準な計量の取り組みを紹介。各企業とも、都民向けに知恵を絞ったデモンストレーションが展開される。
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