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    2004年6月6日(2540号)


■【日計振が総会開く】郵政公社の計量管理受託など新事業 新専務理事に河住春樹氏 ・郵政公社の計量管理業務を受託 ・会費改正案を可決

 (社)日本計量振興協会は5月26日東京・マツヤサロンで第5回通常総会を開催した。総会は、日本郵政公社の計量管理業務の受託など新規事業を含む2004年度事業計画、同収支予算を決めた。会員間の不公平の是正をめざした会費改正案を可決した。役員の改選があり、新しい専務理事に河住春樹氏を選んだ。第4回計量功労者表彰式が挙行され、47名を表彰した。

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郵政公社の計量管理業務を受託

 今年の総会は日計振にとって節目の総会となった。
 新規事業として日本郵政公社の計量管理業務(はかりの定期検査、分銅の校正、計量管理の指導など)を受託した。醍醐辰也経済産業省計量行政室長も、全国約2万5000の郵便局の計量管理を推進する事業であり「一丸となって推進していただきたい」と期待を表明した。同会はこれにより計量士および会員計量団体の業務拡大、財政基盤の強化をめざす。千葉県の齊藤勝夫氏から同事業を円滑に実施するための予算上の処置に関する動議も出され、採択された。

 試験・校正センターは5月11日付で力分野で一軸試験機のJCSS校正事業者の認定を取得したが、04年度は温度分野での認定取得をめざす。 同会はトレーサビリティ制度の経済効果調査(補助事業)なども実施する。これらを含めて日計振は、@計量の普及啓発、A計量管理の推進、B計量の教育・訓練、C計量の情報調査・交流(全国計量士大会、認定事業者部会全体会議の開催含む)を軸とした事業を展開する。

会費改正案を可決

 懸案となっていた会費の改正が決まった。鍋島綾雄総務委員長(副会長)が「不公平感の是正が焦眉の急であった」と、建議書の提出にいたる検討作業の経過や改正の基本方針等を説明した。

 今回の改正で変わるのは計量士会会員会費のみで、会費の重複納入による不公平を是正するもの。他の会費は現行どおりである。 総会では、富山県の塩崎利平氏、神奈川県の横須賀健治氏、千葉県の齊藤勝夫氏などが発言し事務局が回答するなど、形式主義を脱した総会となった。

 飯塚幸三会長はあいさつで、安全に関する問題など計量が大きな役割を担う問題が増えており「国民へ啓発する大事な役割を果たしていきたい」と述べるとともに、日本郵政公社の計量管理業務の受託、試験・校正センターの事業拡大、会費改正、事務局の充実等に言及して、今年度を「一大飛躍の年にしていきたい」と意欲を示した。

 

新役員を選出

 任期満了にともなう役員の改選を実施し、65名の理事、3名の監事を選出した。臨時理事会で、会長に飯塚幸三氏、副会長に宮下茂氏ら8氏、常務理事2氏、常任理事17氏を互選した。新しい専務理事に河住春樹氏を選出した。計量士部会長に白石清副会長、認定事業者部会長に服部晉常任理事をあてた。横田初英氏、常富洋氏を顧問に推薦した。 河住専務理事から、従来の組織構成を変更して3部1センターにスリム化する方針が報告された。河住専務理事は「スリム化と機能強化」をはかっていくとしている。

新役員

 選出された役員のうち、会長、副会長、専務理事、常務理事、常任理事を紹介する。○印は新任。

【会長】飯塚幸三(日計振)

【副会長】▽宮下茂(日計振)▽加島淳一郎((株)オーバル)▽渡部勉(東京都)▽鍋島綾雄(宮城県)▽志知賢二(愛知県)▽村上和雄(大阪府)▽大塚淳八郎(広島県)○白石清(東京)

【専務理事】○河住春樹(日計振)

【常務理事】▽印南武雄(日計振)▽関口幸雄(同)

【常任理事】▽永井清(近畿)▽山本諭(北海道)○西秀記(青森県)▽岩淵徳太郎(茨城県)○齊藤勝夫(千葉県)▽松本克一(三重県)○長岡昭雄(岐阜県)▽平野將(滋賀県)○川西勝三(兵庫県)▽井内堯治(徳島県)▽岩田芳(広島県)▽井上博司(福岡県)▽藤原菊男(計工連)▽岩下貞治(計販連)○宮下良雄(日計証連)▽服部晉( (株)チノー)▽山本文雄((株)ミツトヨ

  2004年6月6日(2540号)


受講者募集−6月30日まで 環境計量講習7月から始まる


 (独)産業技術総合研究所は、濃度関係、騒音・振動関係の環境計量講習を以下の通り公告した。 環境計量講習とは、計量士国家試験に合格した者で計量証明事業所などでの実務経験のない人が登録のために受けなければならない講習である。

(1)受講資格:計量士国家試験(濃度関係又は騒音・振動関係)に合格した者で、計量法第122条2項1号(登録)及び施行規則第51条(登録条件)に定める条件に満たない者

(2)講習期間:(濃度関係)

@平成16年7月13日から7月16日まで
A7月20日から7月23日まで
B7月27日から7月30日まで
C8月3日から8月6日まで
D8月24日から8月27日まで
E8月31日から9月3日まで
F9月14日から9月17日まで
G10月5日から10月8日まで
H10月12日から10月15日まで
I10月26日から10月29日まで
J12月7日から12月10日まで
K12月14日から12月17日まで

(騒音・振動関係)
@平成16年9月6日から9月10日まで
A9月27日から10月1日まで
B10月18日から10月22日まで
C11月8日から11月12日まで

(3)講習会場:(独)産業技術総合研究所計量研修センター実習棟(茨城県つくば市東1−1−1中央第5)

(4)講習の概要:環境計量士(濃度関係)及び環境計量士(騒音・振動関係)になろうとする者に必要な実習

(5)受講料:〈濃度関係〉9万1100円、〈騒音・振動関係〉5万7700円

(6)受講定員:各回30名

(7)受講申請書提出期限:平成16年6月30日まで(郵送による場合は、当日消印有効とする。ただし、締切期日前でも定員になり次第受付は終了)

(8)受講申請書提出先:〒305−8561茨城県つくば市東1−1−1中央第1外周さくら館、(独)産業技術総合研究所成果普及部門計量研修センター

(9)提出書類:濃度関係及び騒音・振動関係ごとに各1通
▽履歴書((独)産業技術総合研究所が定める別紙様式第2)
▽受講申請書((独)産業技術総合研究所が定める別紙様式第3)
▽受講に関する調査票
▽写真(大きさは、縦4・5cm、横3・5cm、正面、半身、脱帽、提出前3ケ月以内に撮影したもので、裏面に氏名を自署したもの)
▽環境計量士国家試験合格証書の写し又は合格証明書の写し
▽申請者本人のあて名を明記した返信用封筒(大きさは、角形2号で、140円切手を貼付)

(10)その他:受講の決定については、受講決定通知を送付する。(独)産業技術総合研究所ホームページ=http://unit.aist.go.jp/pubrel/metroltrain/において、提出書類の様式等本件に関する情報を公開する。

     2004年6月6日(2540号)

 

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