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2007年3月18日 (2668号)

次世代ヘルスケアサービスを本格展開
計測・サービスを一括提供し将来予測可能な健康管理を実現

協業戦略を強化して普及を加速

(株)タニタ(東京都板橋区前野町1−14−2、電話03−3558−8116、谷田大輔社長)は、ネットワーク化されたバイタルセンサ(血圧計、歩数計、体組成計)と双方向のwebサービスを融合させた次世代のヘルスケアサービス「モニタリング・ユア・ヘルス(MYH)」の本格展開を開始した。またさまざまな企業・機関などと協業関係を構築するアライアンス・パートナー制を導入し、MYHをより広範な領域への普及を加速させることを目論んでいる。


タニタ製品 谷田大輔社長

ヘルスケアサービスMYHは、計測したデータ(血圧値、歩数値、体組成値)を専用のデータベースに取り込んで蓄積し、それらを基に個々の食事分析・アドバイス、食事・運動履歴管理など多彩な健康支援サービスを提供する。同サービスを利用することでメタボリック・シンドロームへの対策や無理のないダイエット、高齢者を対象とした将来の健康状態を予測する見守りシステムの構築が可能になる。

提供する具体的な内容は、血圧計、歩数計、体組成計を中心とした計測システムと、webを活用した双方向のアプリケーションサービスで構成され、バイタルセンサにかかわる設定や計測データの収集は、あらかじめ利用者の情報などを登録してある無線機能を備えたUSBメモリタイプの専用キー(リレーキー)を使うため誰でも簡単に扱える。このキーをネットワークにつながっているパソコンに差し込めば記録したデータを専用データベースに自動で転送する。このシステムに対応した計測システムであれば、キーをもっているだけで自分の健康状態を測ることが出来る。

またパソコンが不得手な利用者を考慮して、計測したデータを特殊なレシーバーを介して自動的に専用データベースに取り込みシステムも用意しているので、わざわざパソコンを用意する必要がない。利用料金は機器を含む標準サービスで1ユーザー当たり月額1200円(別途入会金2000円)を予定している。

アライアンス・パートナー制を導入

今回の事業展開には新たな仕組みを取り入れ、原則的にサービスそのものを共通基盤として広く開放するオープン化を推し進める。タニタ単独でサービスを提供するのではなく他の企業・機関と協業して事業展開していくアライアンス・パートナー制を導入している。すでにキリンヤクルトネクストステージ(株)(東京都江東区越中島1−2−21、電話03−5639−0039、山崎昇社長)と提携が決まっている。

MYH(モニタリング・ユア・ヘルス)

MYHは通信機能を備えた計測システムと専用データベースを核とした双方向のwebアプリケーションサービスから構成され、計測システムには、情報転送手段によって3タイプ用意されている。(1)パソコン利用タイプ=計測システムの標準となるタイプ。計測機器との情報のやりとりは、赤外線通信機能をもつ専用キーを使って行う。計測したデータは専用キーに蓄積され、インターネットにつながっているパソコンのUSB端子に接続するだけで、専用データベースへ自動的に転送される。 (2)携帯電話利用タイプ=パソコンと専用キーの代わりに携帯電話を使うタイプ。 (3)パソコンレスタイプ=据え置き型の特殊レシーバーを使うタイプ。あらかじめ計測機器にパーソナルデータを設定しておく必要があるが、以降は測るだけでレシーバーを介して専用データーベースへ自動的に計測データが転送される。パソコンが不得手な高齢者でも簡単に扱うことができる。

2007年3月18日 (2668号)

第57回計量士国家試験
今年の受験率は65・8%

第57回計量士国家試験が3月2日全国9会場で一斉に実施され、7007名(速報値)が受験した。今年の出願者数は1万651名で、受験率は65.8%となった。

試験区分別では、環境計量士の濃度関係の受験者数が4751名(出願者数7345名、受験率64.7%)、騒音・震動関係が1231名(出願者1945名、受験率63.3%)。

一般計量士が1025名(出願者数1361名、受験率75.3%)であった。

試験当日の受検率は、例年傾向が似ており、環境計量士は60%台の前半、一般計量士は70%台の前半になる。4月初めには正解番号が公表される予定である。合格発表は5月末。


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