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2007年9月30日 (2693号)

JISマーク付電子はかり、10月1日発売
新光電子がJIS1級、2級の5機種

一般計量器の新JIS国内認証第1号
VFC会員販売者対象に説明会

JISマーク付電子はかりが、10月1日発売される。新光電子(株)が発売するもので、JIS1級、2級の5機種。新光電子(株)は、2007年6月18日付で新JISマーク表示制度による「JIS B 7611−1 非自動はかり:一般計量器」における国内第1号の認証を受けている。新JIS認証番号はJQ0307010。新JISマーク表示制度による、検定付ではない一般計量器のはかりの初めての製品化である。同社は9月20日と25日に東京と大阪で、同社が組織するVFC(ビブラ・ファミリー・クラブ)会員に、新JISマーク表示制度や製品に関して説明会を開いた。

 
左から、新JISはかり説明会、進行電子(株)の岡崎稔社長、新JIS認証書

 

製品第1号は、JIS1級分析天びんなど5機種

新光電子(株)が、新JISマーク表示制度による第1号の製品として、10月1日から発売するのは、JIS1級分析天びんなど5機種である。SF−R220JS(JIS1級)、HJ/HJR−JSシリーズ(JIS1級、2級)、HJ/HJR−KJSシリーズ(JIS2級)、AJ−JSシリーズ(JIS1級、2級)、SJ−JSシリーズ(JIS1級、2級)(次号以下で製品紹介)。一般計量器としての非自動はかりである。個々の製品にJISマークが表示されている。

新JISマーク制度で一般計量器にも
JISマーク表示できることに

JISは、「工業標準化法」に基づいて、日用品や電気用品などの寸法、品質、性能、安全性やそれらを確認する試験方法などを定めた「日本工業規格」のこと。この規格(標準)を満たして造られた製品に付けられるのが「JISマーク」。

JISは「互換性の確保」「品質の確保」「安全性の確保」などについて規格が定められており、商品を安心して購入するための指標となる。

JISマーク制度は2005年10月に改正された。主な改正点は、これまで国の指定した商品(約600品目)に限って「JISマーク」の表示を認めていた「指定商品制度」が廃止され、JISの製品規格のあるすべての製品について、JIS規格に適合していれば「JISマーク」が表示できるようになった。

国(または政府代行機関)が認定を実施していた制度から、国により登録された民間の第三者機関(登録認証機関)から認証を受けて、「JISマーク」を表示できる制度に変更された。新光電子(株)は、(社)日本品質保証機構(JQA)から認証されている。新光電子(株)は、JQAが「新JIS制度」の登録認証機関としておこなう、一般計量器における第一号の認証でもある。「JISマーク」のデザインも変わった。

はかりに関しては、取引または証明に使用する特定計量器は、国の検定があり、定期検査が義務づけられているが、それ以外のはかりに関する規制はない。

ISに関しても、非自動はかりは、新JIS制度がスタートするまでは、旧JIS制度においてJISマーク表示の対象外であった。JIS規格や国際基準に適合する品質であったとしても、日本国内では適合性評価制度が無く製品に表示できる適合性マークはなかったのである。

安全・安心・信頼が目に見える
JISマーク付はかり(1)

新光電子(株)は、検定対象外である一般計量器の非自動はかりに関しても、新JISマーク制度を活用することで製品に関する信頼を担保することができると判断し、認証を取得した。

(次号以下へつづく)


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