日本計量新報 2008年5月25日 (2725号)
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新光電子がビジネスを大きく拡張
質量計測支援の機器とソフトウエア販売で
HRTシリーズでフィールド拡大
計量管理ソフトHKSは不確かさ管理の福音
新光電子(株)(本社・東京都文京区湯島3−9−11、岡崎稔社長)は、3月期決算で10%ほどの売り上げ増加によって年商30億円企業の仲間入りをした。同社は音叉振動方式の安定性などの利点を生かした低価格で最小表示0・1ミリグラムの分析天びん「HRTシリーズ」を発売し、分析天びんの使用領域を一気に拡大している。また品質管理や取引証明に用いられる天びん・はかりの機能を確実に実現する「電子はかり計量管理ソフトHKS」を開発。電子天びんや電子はかりの検査・校正・管理を手軽に実施できる管理用の支援ソフトウエアで、はかりの確かさを数値で示す「不確かさ」を、知識が十分でない人でも算出できる。
「JCSS不確かさの見積もりに関するガイド」に沿った校正を実現
新光電子(株)が開発・販売した「電子はかり計量管理ソフトHKS」は、製品評価技術基盤機構(NITE)の「JCSS不確かさの見積もりに関するガイド」に沿った校正を実現するハカリ管理のソフトウエア。
これを用いて電子天びんや電子はかりの検査・校正・管理を実施することによって、悪意はないにもかかわらず計量結果の重大な過誤をきたすことがない上、校正結果が自動的にデータとして残されるので、はかりの校正作業そのものが品質管理の証明にもなる。
これまで、確かさを「不確かさ」という表現にしていることや、確かさの要素や表現方法に慣れにくかった人でも、品質管理、計量管理上の専門的で技術的な性能を表示することができる。
HKSの指示にしたがうだけ、手軽にはかりの校正を実施
電子天びんや電子はかりは、質量を計測することを通じて物づくりやさまざまなことの管理あるいは取り引きや証明に用いられる。使われるはかりそのものの機能が正常であっても、その機能を確実に発揮させるためには管理が適正でなくてはならず、またその管理の記録がしっかりしていないとその計測の信頼性を確認することができない。
「HKS」では、電子天びんや電子はかりの管理とともに校正用の分銅の管理もする。このソフトウエアは新光電子の天びん・はかりだけでなく他社製品の管理も対象になっており問題なく機能する。これまで「とんちんかんで解らない」「複雑すぎる」という声のあった「不確かさ」と、不確かさのガイドラインに沿った電子の天びん・電子はかりの検査・校正・管理表記だが、「HKS」の指示に従って作業することで、手軽かつ間違いなく実施できる。
(次号以下につづく)
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日本計量新報 2008年5月25日 (2725号)
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光ナノテクフェア2008
6月11日〜13日、パシフィコ横浜で
日本で開催される唯一の光学測定機専門展「光ナノテクフェア2008」が、6月11日(水)〜13日(金)、パシフィコ横浜で開催される。
今年は「ものづくりを支える光学・精密・画像計測トータルソリューションの提案」をテーマに、最新の製品を多数展示。
恒例の光計測シンポジウムでは、第一線の研究者・技術者が計測技術とその応用について発表する。
また、同時開催の画像センシング展には、外観検査・計測をはじめリモートセンシング、ロボットビジョン、生体認証など、応用分野で広がる画像処理関連機器が集結する。
【日時】
6月11日(水)〜13日(金)
【会場】
パシフィコ横浜展示場(横浜市西区みなとみらい1―1―1)
【入場料】
無料
【主催】
日本光学測定機工業会・日本精密測定機器工業会
【後援】
経済産業省・(社)応用物理学会・(社)日本化学会・日刊工業新聞・フジサンケイビジネスアイ
【協賛】
日本光学会・(社)精密工学会
【募集小間数】
200小間
【併催】
光計測シンポジウム2008(展示場2階アネックスホール)、実務応用セミナー
【同時開催】
08画像センシング展、第14回画像センシングシンポジウム(SSII08)(展示場2階アネックスホール)、出展企業セミナー
【問い合わせ先】
▽日本光学測定機工業会展示会事務局、〒105−0011東京都港区芝公園3−5−8機械振興会館204号室、電話・FAX03−3435−8083▽日本精密測定機器工業会展示会事務局、〒105−0003東京都港区西新橋3−14−2柾木ビル、電話03−3434−9557、FAX03−3434−1695、WEBサイトhttp://www.j-oma.jp/exhibition.htm
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