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日本計量新報 2008年6月22日 (2729号)

6月月例は、3カ月ぶりに下方修正
経済指標は景気減速感示す

米経済の動向に注視
原油高など企業業績に打撃

経済指標が景気減速感を示している。6月の月例経済報告では「このところ一部に弱い動きがみられる」との文言が追加され、3カ月ぶりに判断を下方修正した。6月16日開催の経済産業省の拡大経済産業局長会議でも、全体の景況判断が3期連続で下方修正された。設備投資や個人消費は横ばい状態だが、原油高・原材料高の影響で、中小企業中心に企業収益に影響が出ている。政府は中小企業対策を講じることにしている。アジア向け輸出が弱含みに転じているのも懸念材料である。


日銀は6月13日、6月の金融経済月報(基本的見解)で、「景気は減速している」との現状判断を据え置いた。同日、金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決めた。経済協力開発機構(OECD)は、日本経済の2008年の成長率は、物価変動を除く実質で前年比1.7%増、09年は1.5%増と、一定の成長を維持するとみている。5月の工作機械受注額(速報)は前年比+1・4%だった。

経産局長会議は8地域で下方修正

経済産業省は6月16日、全国10地域の経済情勢を報告する拡大経済産業局長会議を開いた。東北と四国を除く北海道、関東など8地域で前回(2月)より景況感が悪化し、全体の基調判断を「おおむね横ばいで推移するも、一部に弱い動きが見られる」と、3回連続で下方修正した。

景況感を8地域同時に下方修正したのは05年2月以来。原油・原材料価格の高騰で、10地域すべてで中小企業を中心に企業収益が悪化した。

輸出と設備投資も懸念

日銀が6月16日に公表した6月の金融経済月報全文では、輸出と設備投資について、新たな懸念を加えて判断を下方修正した。

輸出は「増加している」から「幾分鈍化している」とした。設備投資の判断についても「基調として増勢が鈍化している」としている。

(次号以下につづく)

日本計量新報 2008年6月22日 (2729号)

A&D 血圧計新シリーズ2機種
調剤薬局限定販売へ

 

(株)エー・アンド・デイ(東京都豊島区東池袋3−23−14、古川陽社長)は、調剤薬局で限定販売する家庭向け快適・カンタン血圧計シリーズ第1弾2機種を発売した。

上腕式血圧計UA−853 は、測りたいときにすぐに使えるデスクトップ型のスタイルとカラー。機能性のみならず、デザイン性も追求した。早朝高血圧の確認に役立つ午前・午後のデータ分けメモリ表示、最適な加圧・排気を自動調整する「おまかせスピード測定」、脈間隔をチェックする「不規則脈検知」付き。腕まわり17〜32cmと、細い腕でも巻きやすいソフトな新型カフを採用した。

手首式血圧計UB−510 は、小型・軽量(83g)サイズで携帯に最適。手首に本体・カフを巻きつけスイッチを押すだけのシンプルで使い易い血圧計。最適な圧力まで自動的に加圧する「おまかせ加圧」、測定値の血圧分類がひと目でわかる「血圧レベル」表示、「不規則脈検知」、最新30回分の測定値を記録する自動メモリ付き。

価格はオープン。上腕式のUA−853が9千8百円前後、手首式のUB−510は6千円前後になるもよう。

調剤薬局での販売は、服薬指導や栄養相談の際に血圧計の説明ができ、その場で購入できる点、血圧計の操作説明等のカウンセリングができる点に期待できる。シリーズ第2弾2機種は9月1日に発売予定。

【仕様】

UA−853▽測定範囲=圧力0〜280mmHg、脈拍40〜180拍/分▽精度=圧力プラスマイナス3mmHg、脈拍プラスマイナス5%▽外形寸法=150(W)×156(H)×126(D)mm▽本体質量=約500g

UB−510▽測定範囲=圧力0〜280mmHg、脈拍40〜200拍/分▽精度=圧力プラスマイナス3mmHg、脈拍プラスマイナス5%▽外形寸法=62(W)×56(H)×70(D)mm▽本体質量=約83g


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