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日本計量新報 2008年7月13日 (2732号)

中部7県計量協議会開く
7月3日、三重県志摩市に約130名が参集

会員資質向上の取り組み策を討議
記念講演「伊勢神宮の遷宮と斎王」

 2008(平成20)年度中部7県計量協議会(刀根俊之会長)が、三重県の当番で7月3日、三重県志摩市で開かれた。計量協会会員、来賓など約130名が参加した。功労者表彰を挙行し、12氏を表彰した。協議会は各県計量協会における会員の資質向上への取り組みについて協議し、各県が実施状況を報告した。本議題に関する(社)日本計量振興協会の方針も紹介した。次期開催県は富山県。愛知県の中野廣幸氏が研究調査委員会活動の報告をした。榎村寛之三重県立斎宮歴史博物館学芸普及課長が記念講演をした。演題は「伊勢神宮の遷宮と斎王」。

 
   

左から、協議会のようす、刀根俊之会長、松本克一副会長


計測管理のグローバル化研究内容を報告

中部7県計量協議会は、計量思想の普及啓発や適正な計量の確保、会員相互の技術研修や親睦協調をはかることを目的に、中部7県が持ち回りで開催している。毎回100名を超える参加者がある。

功労者表彰式が挙行され、計量に功労があった12氏を表彰した。刀根俊之会長が一人一人に表彰状と記念品を手渡した。

担当県である三重県計量協会の刀根俊之会長はあいさつで、法令遵守や安心・安全などが重要になってきており、計量が果たす役割が増していると述べた。

来賓として、上田升三(独)産業技術総合研究所関西センター扇町サイト室長、真伏秀樹三重県農水商工部長、竹内千尋志摩市長(代理)、飯塚幸三(社)日本計量振興協会会長があいさつした。

松本克一三重県計量協会副会長が議長となり、2つの議題を協議した。議題1=各県計量協会における会員の資質向上への取り組みについて、議題2=次期開催地について。

議題1は三重県が提案。伊藤憲一常任理事は「会員の計量に関する知識並びに技術の向上」は計量協会の重要な事業であるが、会員研修もマンネリ化が避けられない状況にある。各県の研修事業の現状を聞いて参考にするとともに、意見交換のなかから計量協会会員の資質向上につなげていきたい、と提案趣旨を述べた。

各県が、事前に提出して議案書に掲載している取り組み状況をもとに、各県の会員・部会構成、研修会などの実施状況、全会員対象事業などを報告した。

(社)日本計量振興協会による計量士の資質向上のための研修の実施報告と今年度の予定、計量器コンサルタント研修の方針などが報告された。飯塚会長が補足説明をした。

愛知県の中野廣幸氏が、みずからが委員として参加した日計振の「計測管理のグローバル化及び管理強化のための調査研究委員会」(別名ISO10012委員会)の活動内容を報告した。

中野氏は、研究会はISO10012規格(計測マネジメント規格)の有効性を確認し、実際的な運用についての検討を進めるべきとの結論に達したとし、ISO10012規格のJIS化が必要であるとする。氏はまたISO10012の要求事項と適正計量管理事業所制度の要求事項は「大きな類似性」があるとした。

次期開催地は富山県

議題2の次期開催地は富山県と決まり、塩崎利平(社)富山県計量協会副会長は「喜んでお受けする。来年の7月2日(木)に高岡市の雨晴温泉で開催予定である。大勢でお越し願いたい」と歓迎のあいさつをした。

協議会は伊藤雅司副会長の閉会のあいさつで終了した。

記念講演がおこなわれた。榎村寛之三重県立斎宮歴史博物館学芸普及課長が「伊勢神宮の遷宮と斎王」と題して講演した。

総会終了後懇親会が開かれ、交流を深めた。志摩は真珠養殖の地であり、懇親会であいさつした竹内千尋志摩市長からも「もんめ」の単位の話題がでた。

(表彰者・講演内容は次号以下につづく)

日本計量新報 2008年7月13日 (2732号)

人事異動
産業技術総合研究所

産業技術総合研究所計測標準研究部門=▽研究部門長岡路正博(副研究部門長)▽研究コーディネータ田中充(研究コーディネータ・副研究部門長兼務)▽主幹研究員・強度振動標準研究室長兼務臼田孝(強度振動標準研究室長)▽音響振動科長・音響超音波振動標準研究室長兼務菊池恒男(音響超音波標準研究室長)▽副研究部門長檜野良穂(副研究部門長・音響振動科長兼務)(7月1日付)


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