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日本計量新報 2008年11月16日 (2749号)

A&D 2008年3月期第2四半期決算
半導体不況及び為替の影響で売上は前期を下回る

ロシア現地法人を中心に販売管理費が増加
事業拡大へ布石

(株)エー・アンド・ディ(東京都豊島区東池袋3−23−14、古川陽社長)が11月7日(金)に発表した、同社グループの2008年3月期第2四半期決算によると、第2四半期(累計)の売上高は、162億92百万円(前年同期比6.2%減)となった。営業損失は4億2百万円(前年同期は14億45百万円の利益)、経常損失は7億17百万円(前年同期は13億36百万円の利益)、四半期純損失は5億91百万円(前年同期は8億65百万円の利益)となった。


第2四半期連結累計期間における日本経済は、米国のサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融不安の高まり、原油・原材料価格の高騰、円高による輸出企業の業績低迷など、景気の後退懸念が強まった。また、欧米諸国の経済環境も米国の金融危機の影響から減速に転じ、更には急成長を続けてきた新興国についても、インフレ率の高まり等から景気減速感が鮮明となっている。

このような状況の中、同社グループでは、営業面においては、円高による収益率の低下防止のため、販売価格の見直しを行うと共に、新市場の開拓や新規顧客の獲得に注力。開発面においては、新技術を応用したシステム製品の開発に積極的に取り組んだ。また、生産面においては、円高のメリットを最大限活かすため、海外生産及び海外調達を推進した。

しかし、半導体不況の影響により半導体メーカーによる設備投資抑制が続いたことから、電子ビーム関連ユニットの売上は、前年同期に比べ大幅に減少。また、ロシア現地法人A&D RUS CO.,LTD.では、人員増及びインフレの影響から諸経費が大幅に増加する結果となった。

その結果、第2四半期(累計)の売上高は、162億92百万円(前年同期比6.2%減)にとどまった。

計測・計量機器事業は前年同期比10.6%減

計量機器は、電子天秤及び台秤の売上は堅調に推移しているが、ロードセルやインジケータ等設備組み込み製品は、設備投資の冷え込みが見られるなかで苦戦。試験機も、企業の新規設備投資の抑制から、引張・圧縮試験機及び大型特殊試験機ともに振るわず減少した。

(次号以下につづく)

日本計量新報 2008年11月16日 (2749号)

「全日本科学機器展in東京2008」開催
11月26日〜28日、東京ビッグサイトで

日本科学機器団体連合会は、フジサンケイビジネスアイと共催で、11月26日(水)〜28日(金)、有明の東京ビッグサイトで「全日本科学機器展in東京2008」を開催する。

同展は、研究開発・生産技術の支援総合展で日本最大。技術移転・共同開発など様々な業種のエンドユーザーとのビジネスマッチングが図れる。

今年のテーマは「科学技術が未来をつくる」。公的研究機関や大学研究室の展示、バイオベンチャー大賞・先端技術大賞受賞社の紹介などが行われる。また、特別セミナー「植物医科学の展開に向けて−植物病院ネットワーク構築と植物医師養成−」(事前登録制)のほか、分試料前処理講習会、日本化学会フォーラム、最新ビジネストレンドセミナーなどを予定。特別講演会は、「『メダカも空を飛べる』〜“窓ガラスはなぜくもらないのか”など光触媒の世界的権威者が語る研究開発にたいせつなこと〜」((財)神奈川科学技術アカデミー理事長、工学博士/東京大学藤嶋昭特別栄誉教授、事前登録制)。

公式ホームページから事前入場登録が可能。

【日時】11月26日(水)〜28日(金)

【場所】有明・東京ビッグサイト

【問い合わせ先】日本科学機器団体連合会(運営協会=東京科学機器協会)、〒103−0023、東京都中央区日本橋本町3−8−5、電話03−3661−5131、FAX03−3668−0324、Eメールsiatokyo@blue.ocn.ne.jp、ホームページhttp://www.sis-tokyo.jp

日本計量新報 2008年11月16日 (2749号)

秋の褒章

【黄綬褒章】藤原勉(74歳、東洋計器興業(株)代表取締役社長、日本圧力計温度計工業会副会長、兵庫県計量協会副会長)

【藍綬褒章】藤本晴男(58歳、アセス(株)代表取締役)

秋の叙勲

【旭日中綬章】和地孝(73歳、テルモ(株)取締役会長)

【旭日双光賞】前田弘昌(77歳、前田電器商会、福岡県電機商工組合理事長、(社)福岡県計量協会理事)


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