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日本計量新報 2009年2月22日 (2762号)

第59回計量士国家試験迫る
2009年3月1日(日)、全国9カ所で実施

合格基準は約6割の正答率

2009年実施の第59回計量士国家試験が、2009(平成21)年3月1日(日)に全国9カ所で実施される。計量士は、出願者が1万人を超す国家資格。近年は環境計量士への出願が多いが、今年は一般計量士の出願者数も前年比1割増。第58回の合格者は、1077名(受験者数7192名、合格率15.0%)、環境計量士は合格者868名(受験者数6131名、合格率14.2%)。


計量士は計量法第122条に規定された国家資格。一般計量士、環境計量士(濃度関係)、環境計量士(騒音・振動関係)の3つの区分がある。

経済産業省では、2001年から計量士国家試験の合格基準を明らかにしている。

2008年3月2日実施の第58回計量士国家試験の合格基準は、以下の2つの条件を両方とも満たすものであった。ただし、科目の試験免除がある受験者は、(1)を満たせばよい。

(1)専門2科目の合計

▽試験区分が環境計量士(濃度関係)にあっては、100点以上(25/50 問)

▽試験区分が環境計量士(騒音・振動関係)にあっては、116点以上(29/50問)

▽試験区分が一般計量士にあっては、120点以上(30/50問)

(2)共通2科目の合計

▽全試験区分とも、120点以上(30/50問)

【試験会場】▽北海道=北海道情報専門学校(札幌市白石区菊水6条3丁目)▽宮城県=東北電子専門学校(仙台市青葉区花京院1−3−1)▽東京都=早稲田大学(東京都新宿区西早稲田1−6−1)▽愛知県=名古屋工学院専門学校(名古屋市熱田区神宮4−7−21)▽大阪府=大阪大学(大阪府豊中市待兼山町1−16)▽広島県=広島経済大学(広島市安佐南区祇園5−37−1)▽香川県=香川短期大学(香川県綾歌郡宇多津町浜1−10)▽福岡県=東和大学(福岡市南区筑紫丘1−1−1)▽沖縄県=沖縄総合事務局(那覇市おもろまち2−1−1)

日本計量新報 2009年2月22日 (2762号)

2009年度
全国計量行政会議ひらく

2009年度全国計量行政会議が、2009年2月13日(金)13時30分から経済産業省地下2階講堂で開かれ、経済産業省、(独)産業技術総合研究所、都道府県、特定市の計量行政関係者が出席した。

議題は、(1)各委員会における審議事項及び活動報告について1.法令解釈委員会活動報告A技術委員会活動報告2.適正計量委員会活動報告、(2)経済産業省からの連絡・報告について1.計量行政審議会の開催状況等について2.計量法における事業者の指定・認定状況について3.環境計量証明事業者への立入検査について4.2009年計量士国家試験の実施についてD計量法上の特定市町村について5.指定定期検査機関等の指定状況について6.2008年度計量モニター事業についてG特定計量器検定検査規則等の改正について、(3)(独)産業技術総合研究所からの連絡・報告について、(4)都道府県計量行政協議会からの連絡・報告について、(5)全国特定市計量行政協議会からの連絡・報告について、(6)国際関係からの連絡・報告について。

経済産業省からの報告によれば、2009年から計量法上の特定市町村に熊谷市が追加され、122市となる予定。

計量モニター事業は、2009年以降例年通りの実施が困難であり、都道府県と協議の上、実施方法を再検討していく。日本郵政(株)より適正管理事業所指定返上が打診された問題についても簡単な経過報告があった。

産総研の報告では、最近の主な成果として、石油中流量の標準供給開始、SIトレーサブルなガス中微量成分の標準確立、外部機関標準物質公表制度の試行、大容量の質量計用ロードセルを評価するための試験設備(容量、20t)の新設などが紹介された。

計量研修センターからは、計量教習の前期参加が著しく減少しており、来年度以降は応募者が10名に満たなければ前期は開講しない旨説明があった。


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