日本計量新報 2009年5月3日 (2772号) |
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島津製作所社長に中本晃氏
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中本晃氏 |
島津製作所は、服部重彦社長が2003(平成15)年6月に就任以来、順調に業績を向上させ、昨年4月からは第3期中期経営計画を基本に、収益基盤の構築と新製品の拡販をはかってきた。
2008(平成20)年3月期連結業績は売上高2899億7100万円、純利益は137億2400万円と過去最高を記録したが、09(平成21)年3月期は世界同時不況の影響もあり、大幅な減収減益の見通しである。
同社は、服部社長が就任6年を迎えるのを機に、従来の発想を超えた新しい視点を持った経営を構築するために、中本専務を社長とする新たな経営体制で臨むことにしたとしている。
京都市内で記者会見した中本専務は「製造コストの削減などで景気回復に備えながら、主力の分析計測事業では、新製品の開発に注力していく」と抱負を述べた。
新社長に就任する中本氏は2000(平成12)年から7年間、分析機器事業、分析計測事業の2部門を担当し、同社の収益拡大に貢献している。
(株)島津製作所は、創業1875(明治8)年3月、設立1917(大正6)年9月と歴史ある企業。資本金約266億円、グループ従業員9704名(08年12月31日現在)、連結売上高2899億7100万円(08年3月期)、経常利益238億6400万円(同)、純利益137億2400万円(同)の、計量計測機器や医療用機器の業界を代表する企業である。分析・計測機器、医用機器、航空機器、産業機器の4つを柱に事業を展開中。
昨年4月からは第3期中期経営計画にそった経営を進め、次世代医療分野、環境分野、産業計測分野などへ事業領域を拡大している。
【生年月日】1945(昭和20)年11月25日生(63歳)
【出身地】鳥取県
【学歴】1969(昭和44)年3月、大阪府立大学工学部電子工学科卒
【職歴】▽69(昭和44)年4月、(株)島津製作所入社▽92(平成4)年5月、分析事業本部第一分析事業部品質保証部長▽98(平成10)年6月、分析機器事業部副事業部長兼LC部長▽2000(平成12)年6月、執行役員就任、分析機器事業部長▽01(平成13)年6月、取締役就任、環境計測事業部担当補佐、分析機器事業部長▽02(平成14)年4月、分析計測事業部長▽05(平成17)年6月、常務取締役就任、分析計測事業部長▽07(平成19)年6月、専務取締役就任、社長補佐、リスクマネジメント・広報・経理・法務担当
計量記念日組織委員会は、今年度も一般消費者への計量教育と情報提供の拡大を図るべく、「何でもはかってみようコンテスト」の募集を行う。
「何でもはかってみようコンテスト」は、小学生が、学校や家庭生活等の中の身近なものについて、多様な方法や考え方によって、「はかる」(計る、量る、測る)ことを実践し、「はかることの楽しさ」、「はかることの大切さ」を体験・理解できる場を提供することにより、小学生の計量に関する理解の向上を図るとともに、理科教育及び考えることの学習の推進を目的とする。はかる対象とはかる方法をいろいろ工夫して、ユニークなアイデアの応募を期待している。
【応募対象】日本全国の小学校の生徒。個人またはグループ(3人以内)。
【テーマ】自由なテーマで、多様な方法や考え方によって、あるものをはかったことを表す作品。
【応募方法】写真、図画、作文等によって、はかったもの、その方法、その結果等をまとめて提出。作品には、氏名、学校名、学年、学校所在地、担当教諭、電話番号を明記のこと。※未発表作品に限る。また、応募作品は原則として返却しない。
【応募締切】2009年9月10日(木)必着
【応募先・お問い合せ先】計量記念日全国大会事務局/(社)日本計量振興協会事業部、〒162−0837、東京都新宿区納戸町25−1、電話03−3269−3259、FAX03−3268−2553、Eメールkk@nikkeishin.or.jp、協会ホームページhttp://www.nikkeishin.or.jp/
【審査】何でもはかってみようコンテスト審査委貝会
【主催】計量記念日組織委員会
【後援】経済産業省(予定)
【賞及び賞品】▽最優秀作品質(1点)=賞状、副賞▽優秀作品質(2点)=賞状、副賞▽奨励賞(数点)=賞状、副賞
【発表】11月2日開催予定の計量記念日全国大会(東京)で、最優秀作品質及び優秀作品質の受賞者の表彰式及び発表会を開催する。
【募集作品のイメージ】長さ、重さ、量、面積、時間、速さ、温度、形、明暗、音の大小など、はかれるものはなんでも可。
【テーマの具体例】
▽「かべの面積は何ツッター?」(2008年度最優秀作品)=甲子園のドラマを見たとき、球場のかべいっぱいにツタの葉がはっていた。家の車庫のかべいっぱいにツタをはわせるには、何校の葉がいるだろうかと思い、調べることにした。
方眼紙に輪郭を写す方法と、葉の1平方メートルの重さを測る方法でそれぞれ葉の面積を求め、平均値を「1ツッター」と決めた。
はかりにくいものをはかるため、自分なりの測定方法を試行錯誤していく過程が見事なレポート。
▽「トマトのあまさしらべ」(2008年度優秀作品)=幾つかの種類のトマトを家族で食べ比べ、甘さの順位をつけた結果と、糖分計で測った結果を比較。
▽「家の近くの公園しらべ」(2008年度優秀作品)=ストップウォッチを使って家から公園までの時間を計ったり、公園の周りが何歩あるか、遊んでいる子供が何人いるか、遊具が何個あるかを数える。
【旭日中綬章】
▽石田ヘ一氏(72、(社)日本包装機械工業会会長、(社)日本計量機器工業連合会常任理事、(株)イシダ代表取締役社長)
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