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「食」に関するすべてのフィールドを改革片山隆(株)寺岡精工社長に聞く 聞き手は高松宏之編集部長 vol.1 |
日本計量新報 2015年6月21日(3061号)2面掲載
計量器基礎に事業フィールドを拡大4つのビジネスフィールド寺岡精工は、さまざまな事業を展開しています。スタートは計量器です。寺岡精工の歩みは、1925年に発明した日本初の「寺岡式敏感自動バネ秤」から始まります。従来の分銅と竿によるバランス式秤とは異なる仕組みにより、商品を皿に載せるだけで重さを読み取ることができる秤です。それをもとにしながら、現在では直接には計量とは関係がないさまざまなフィールドにも進出してきました。 最適生産、最適販売で事業展開海外も好調海外では、「DIGIブランド」を築きあげてきましたので、ヨーロッパのスーパーなどでは知名度が高く、業績は拡大しています。 国内、海外の市場を区別しない寺岡精工は2002年から、国内市場も海外市場も区別せずにシームレスに事業を展開しています。今年、組織を変えて、それをもう1歩進めていきたいと考えています。当社には、国内市場だとか海外市場だとかという概念や意識がないですね。そういうことを区別しても意味がないです。要は、お客様に対して、そのお客様が必要としているものをどういう方法で提供していくのかということがポイントで、そこには地域の区別は関係ありません。 国という枠は無関係当社の場合、海外拠点から海外マーケットへ直接販売するスタイルのビジネスをしています。たとえば、上海の工場で開発・生産して、中国で販売するだとか、上海で開発・生産して、ヨーロッパで販売する、シンガポールで開発・生産して、ヨーロッパや日本で販売するという形のビジネスです。 売上高は約800億円寺岡精工の昨年度(2014年1〜12月)の売上高は、連結で800億円ほどです。単体では500億円ほどになります。 景気、政情に左右されず−−景気の影響はどうでしょうか。 景気の善し悪しは関係ない景気はわれわれに関係ないですね。景気がよかろうが悪かろうがビジネスは継続していかなくてはなりません。どんな場合にでも、それなりの利益をあげる必要があります。景気を表す指標はマクロの指標です。対して、われわれは、まだたかだか売上高が800億円の会社です。そこでマクロの話をいくらしてもあまり意味はないですね。 −−政治の状況はいかがですか。 景気向上で世情が明るくなるのはよいいわゆる公共事業といわれる商売はやっていませんので、これも関係ないですね。日本郵便様に計量器を販売していますので、これはまあ公共事業に準じるものだと考えると、関係ゼロというわけではありませんが。 |